フロックス・ストロニフェラはハナシノブ科クサキョウチクトウ属(フロックス属)の多年草である。 属名の読み方は「フロクス」とするものもある。 よく知られた近縁種に芝桜(シバザクラ:Phlox subulata)がある。 原産地は北アメリカである。 カナダとアメリカ合衆国の東部に分布し、林の中に生える。 草丈は15~25センチくらいである。 匍匐茎を横に伸ばして広がる。 這う茎から生える葉は幅の広い卵形である。 開花時期は5~6月である。 地際から10センチくらいの花茎を伸ばし、花径2センチくらいの花を5~6輪ずつ集まってつける。 花の色は青紫色のほか白やピンクのものもある。 花冠は筒状で先は5つに深く裂けて横に開く。 花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。 流通名を蔓花忍(ツルハナシノブ)という。 英名はクリーピングフロックス(creeping phlox)である。 属名の Phlox はギリシャ語の「phlogos(火炎)」からきている。リクニス属の古名であったものが転用された。 種小名の stolonifera は「匍匐茎のある」という意味である。 写真は4月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。 学名:Phlox stolonifera ★地を這って広がるというフロックス 厄介者と呼ばれぬように 植物図鑑 花図鑑 |味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル| #
by ryudesuyo5
| 2013-05-20 16:56
| 春の花
根室小桜(ネムロコザクラ)はサクラソウ科サクラソウ属の多年草である。 北海道固有種である。 根室地方と北方領土に分布し、亜高山や高山の岩礫地や湿原に生える。 草丈は10~20センチくらいである。 根際から生える葉はさじ形で、下部は狭まって柄のようになる。 葉は広めの卵形で、つけ根の部分が急に細くなっている。 開花時期は5~6月である。 茎先に数輪の淡い紅紫色の花をつける。 花冠は5つに深く裂けて横に広がり、裂片の先は2つに裂ける。 花の真ん中は淡い黄橙色をしている。 花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。 園芸上の区別に過ぎず、やはり根室地方に分布する雪割小桜(ユキワリコザクラ)と同一種とする見方もある。 属名の Primula はラテン語の「primos(最初)」縮小形である。プリムラ・ベリスが早春に他に花に先駆けて咲くことから名づけられた。 種小名の coneifolia は「うさぎのような葉の」という意味である。 写真は4月に大阪市の「咲くやこの花館」で撮った。 学名:Primula coneifolia(=Primula modesta var. fauriei) ★名を聞くも初めての花関西で 見つけ地元の資料を漁り 植物図鑑 花図鑑 |味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル| #
by ryudesuyo5
| 2013-05-19 15:25
| 春の花
ライ麦(ライムギ)はイネ科ライムギ属の越年草である。 原産地は西アジアである。 ロシア連邦、北ヨーロッパ、東ヨーロッパで作物として栽培されている。 耐寒性があり、やせ地でもよく育つ。 黒パンの原料、ウォツカの原料、家畜の飼料などとして利用されている。 和名の由来は英名のライ(rye)からきている。 別名を黒麦(クロムギ)という。 草丈は130~180センチくらいである。 穂は10~18センチくらいある。 小麦(コムギ)の拡大につれて作付面積を減らしている。 属名の Secale はラテン語の「sedo(切る)」からきている。家畜の餌にするために細かく切ることから名づけられた。 種小名の cereale は「穀類の」という意味である。 写真は5月に東京都薬用植物園で撮った。 学名:Secale cereale ★黒パンの滑(ぬめ)りが舌に甦る ライ麦の穂は真っ直ぐ伸びて 植物図鑑 花図鑑 |味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル| #
by ryudesuyo5
| 2013-05-18 14:58
| 春の花
大輪大甘菜(タイリンオオアマナ)はユリ科オオアマナ属(オルニトガルム属)の多年草である。 原産地はヨーロッパの地中海沿岸地方である。 草地や湿った土地に生える。 学名のオルニトガルム・ナルボネンセで表示するものもある。 草丈は20~40センチくらいである。 根際から生える葉は線形である。 開花時期は4~6月くらいである。 花茎を伸ばし、先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出して白い花をつける。 花被片は6枚である。 鱗茎は食用になる。 花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。 属名の Ornithogalum は、ギリシャ語の「Ornithos(鳥)+gala(乳)」からきている。乳白色の花の色を表したものである。 種小名の narbonense は「(フランスの)ナルボンの」という意味である。 写真は4月につくば植物園で撮った。 学名:Ornithogalum narbonense ★また一つ花の名前が増えたよね 大甘菜にも種類があって 植物図鑑 花図鑑 |味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル| #
by ryudesuyo5
| 2013-05-17 15:34
| 春の花
ドイツ鈴蘭(ドイツスズラン)はユリ科スズラン属の多年草である。 分類体系によってはスズラン科とされる。 原産地はヨーロッパである。 日本に自生する在来種の鈴蘭(スズラン)と比べて耐暑性がある。 また、大型で香りも強く、花が葉の陰に隠れないなどの利点がある。 そのため、市場に流通するものはほとんどが本種であるという。 桃色鈴蘭(モモイロスズラン)はその園芸品種である。 特徴は、花の色が桃色を帯びることである。 草丈は20センチから30センチくらいである。 葉は卵状の楕円形で、2、3枚が根際から出てつけ根の部分は茎を包む。 開花時期は5月から6月である。 茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、10数個の鐘形の花をつける。 花の長さは10ミリくらい、花径は10ミリから15ミリくらいである。 花被片はつけ根の部分で合着する。 雄しべは6本、雌しべは1本ある。 花の後には球形の実(液果)ができ、秋には赤く熟する。 属名の Convallaria はラテン語の「convallis(谷)+leirion(ユリ)」からきている。 種小名の majalis は「5月に咲く」という意味である。 品種名の Rosea は「バラ色の」という意味である。 写真は4月に神代植物公園の野草展(東京山草会)で撮った。 学名:Convallaria majalis 'Rosea' ★真っ白な花のイメージ焼きついて どこか馴染めぬ桃色鈴蘭 植物図鑑 花図鑑 |味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル| #
by ryudesuyo5
| 2013-05-16 15:14
| 夏の花
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