金空木(カナウツギ)はバラ科コゴメウツギ属の落葉低木である。 日本固有種で、フォッサマグナ要素の植物である。 本州の関東地方から中部地方にかけて主に太平洋側に分布し、山地に生える。 樹高は1~2メートルである。 よく枝分かれをし、枝は細い。 葉は幅の広い卵形で、互い違いに生える(互生)。 葉は3つから5つに浅く裂ける。 葉の先は尾状に尖り、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。 開花時期は5~6月である。 枝先に円錐花序(枝分かれして全体が円錐状に見える)を出し、花径5ミリくらいの小さな白い花をたくさんつける。 花弁は5枚、萼片も5枚である。 雄しべは20~25本あり、近縁種の小米空木(コゴメウツギ)の10本より多い。 花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。 属名の Stephanandra はギリシャ語の「stephanos(冠)+andron(雄しべ)」からきている。雄しべが冠状に残ることから名づけられた。 種小名の tanakae は博物学者「田中芳男(1838-1916)さんの」という意味である。 写真は6月に小石川植物園で撮った。 学名:Stephanandra tanakae ★白花は目立たないけど金空木 今が季節と身を着飾って 植物図鑑 花図鑑 |味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
by ryudesuyo5
| 2013-06-16 14:18
| 夏の花
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