深山半鐘蔓(ミヤマハンショウヅル)はキンポウゲ科センニンソウ属の蔓性多年草である。 北方領土を含む北海道から本州の中部地方にかけて分布し、低山から高山にかけての林の縁や礫地に生える。 海外では、サハリン、カムチャツカ、シベリアなどにも分布する。 草丈は30~100センチくらいである。 茎は木質化をする。 葉は2回3出複葉で、向かい合って生える(対生)。 3出複葉というのは三つ葉のことである。 3本に枝分かれした先にそれぞれ三つ葉をつけて1枚の葉となる。 小葉の形は卵形で、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。 葉の質は薄い。 開花時期は6~8月くらいである。 葉の脇から柄を伸ばし、花径3センチくらいの濃い紫色の花を下向きに1輪ずつつける。 4枚の花弁のように見えるのは萼片で、縁には白い軟毛が生える。 萼片の内側に、萼片より短い花弁が10数枚ある。 花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。 和名の由来は、半鐘に似た蔓性の花で山地に咲くことからきている。 属名の Clematis はギリシャ語の「clema(若枝)」の縮小形である。長い柔らかい枝でよじ登ることから名づけられた。 種小名の alpina は「高山に生える」という意味である。 亜種名の ochotensis は「オホーツク地方の」という意味である。 写真は4月に神代植物公園の野草展(東京山草会)で撮った。 学名:Clematis alpina subsp. ochotensis ★幅広く垂れた釣鐘ずんぐりと 無骨だけれど山に咲く花 植物図鑑 花図鑑 |味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
by ryudesuyo5
| 2013-06-12 14:12
| 夏の花
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