犬枇杷(イヌビワ)はクワ科イチジク属の落葉低木である。 本州の関東地方から沖縄にかけて分布し、林の縁などに生える。 海外では、韓国の済州島にも分布する。 樹高は3~5メートルである。 葉は長い卵形で、互い違いに生える(互生)。 葉の先は尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない(全縁)。 葉の表面は濃い緑色で艶があり、裏面は灰白色を帯びる。 枝を傷つけると白い乳液がでる。 開花時期は4~5月である。 雌雄異株である。 花は果実状で、花は外からは見えない集合花となっている。 イチジク属に見られる花序で、隠頭花序と呼ばれている。 結実期は9~12月である。 実は秋に熟すると濃い紫色になる。 このような果実はイチジク状果と呼ばれる。 植物では「犬」の文字は「食べられない」という意味でつけられるものが多いが、この犬枇杷(イヌビワ)は熟すと食べられる。 食感は無花果(イチジク)に似ているという。 なお、食用とする部分は果肉ではなく、花托といわれる部分である。 和名の由来は、果実が枇杷(ビワ)に似ているが味は劣るというところからきている。 属名の Ficus はイチジクを意味するラテン語である。 種小名の erecta は「直立した」という意味である。 写真は6月に小石川植物園で撮った。 学名:Ficus erecta ★花よりも団子なりしと犬枇杷は 実をつけじっと熟すを待ちて ☆犬枇杷は犬とつけられ劣れども 小さき中に命蓄え 植物図鑑 花図鑑 |味の麺匠戸田久|おこめの鬼平|フロム蔵王|花の本屋さん|楽天トラベル|
by ryudesuyo5
| 2013-05-13 16:50
| 春の花
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