人気ブログランキング | 話題のタグを見る
<< ネマタンツス・グレガリウス 深山蛍葛(ミヤマホタルカズラ) >>

犬枇杷(イヌビワ)

犬枇杷(イヌビワ)_d0126545_16475980.jpg

犬枇杷(イヌビワ)はクワ科イチジク属の落葉低木である。
本州の関東地方から沖縄にかけて分布し、林の縁などに生える。
海外では、韓国の済州島にも分布する。
樹高は3~5メートルである。
葉は長い卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない(全縁)。
葉の表面は濃い緑色で艶があり、裏面は灰白色を帯びる。
枝を傷つけると白い乳液がでる。
開花時期は4~5月である。
雌雄異株である。
花は果実状で、花は外からは見えない集合花となっている。
イチジク属に見られる花序で、隠頭花序と呼ばれている。
結実期は9~12月である。
実は秋に熟すると濃い紫色になる。
このような果実はイチジク状果と呼ばれる。
植物では「犬」の文字は「食べられない」という意味でつけられるものが多いが、この犬枇杷(イヌビワ)は熟すと食べられる。
食感は無花果(イチジク)に似ているという。
なお、食用とする部分は果肉ではなく、花托といわれる部分である。
和名の由来は、果実が枇杷(ビワ)に似ているが味は劣るというところからきている。
属名の Ficus はイチジクを意味するラテン語である。
種小名の erecta は「直立した」という意味である。
写真は6月に小石川植物園で撮った。
学名:Ficus erecta


★花よりも団子なりしと犬枇杷は
 実をつけじっと熟すを待ちて
☆犬枇杷は犬とつけられ劣れども
 小さき中に命蓄え
犬枇杷(イヌビワ)_d0126545_16481926.jpg

植物図鑑
花図鑑


味の麺匠戸田久おこめの鬼平フロム蔵王花の本屋さん楽天トラベル





花・ガーデニング
by ryudesuyo5 | 2013-05-13 16:50 | 春の花
<< ネマタンツス・グレガリウス 深山蛍葛(ミヤマホタルカズラ) >>