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蓬(ヨモギ)

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蓬(ヨモギ)はキク科ヨモギ属の多年草である。
本州から沖縄にかけて分布し、山地や人里に普通に生える。
海外では、北半球に広く分布する。
草丈は50~100センチくらいである。
地下茎が横に伸びて群生する。
茎はよく枝分かれをし、毛が生えている。
葉は楕円形で羽状に深く裂け、互い違いに生える(互生)。
葉の裏面は毛で覆われ、灰白色をしている。
手で揉むと良い香りがする。
開花時期は8~10月である。
枝先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出して花(頭花)をつける。
頭花は少数の筒状花のみから構成され、舌状花はない。
長さは3ミリ程度の紫褐色で、下向きに咲く地味な花である。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
若葉は草餅や草団子に用いられる。
そのため餅草(モチグサ)の別名がある。
茎や葉の裏にある毛はお灸に使う艾(もぐさ)になる。
茎や葉を乾燥させたものを生薬の艾葉(がいよう)といい、止血作用など様々な薬効がある。
属名の Artemisia はギリシャ神話の女神「アルテミス(Artemis)」からきている。この属の植物が婦人病に効くということから名づけられた。
種小名の indica は「インドの」という意味である。
変種名の maximowiczii はロシアの植物学者「マキシモビッチ(C. J. Maximowicz)さんの」という意味である。
写真は9月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Artemisia indica var. maximowiczii(=Artemisia princeps)


★花よりも団子ならずに葉っぱかな
 蓬の花はあまり知られず
蓬(ヨモギ)_d0126545_13375181.jpg

植物図鑑
花図鑑


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by ryudesuyo5 | 2012-09-03 13:42 | 秋の花
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