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富士越(フジゴシ)

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桜草(サクラソウ)はサクラソウ科サクラソウ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、河原や山間の低湿地、草原などに生える。
海外では、朝鮮半島や中国の東北部、東シベリアなどにも分布する。
また、300ほどの園芸品種があり、その半数は江戸時代に改良されたものである。
富士越(フジゴシ)もそうした園芸品種の1つである。
本種は明治時代の初期に柴山政愛さんによって作出された。
読み方は「フジコシ」や「フジゴエ」とするものもある。
名の由来は、幕府御用達であった作者が引越の際に実生苗を抱えて箱根越えをしたことからきている。
あるいは縁越え(フチゴエ)を転訛させたものという説もある。
これによれば、垂れ下がった花梗が鉢の縁を越すという意味合いだったという。
昭和時代の中期まで、長い間最大輪花であった。
さくらそう会の認定番号は165である。
草丈は15センチから30センチくらいである。
根際から生える葉は楕円形で皺が多く、縁には重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。
葉の裏には毛が生えている。
開花時期は4月から5月である。
茎先に散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を出し、巨大輪花(花径5センチ以上)をたくさんつける。
花冠の裏側は淡い桃色で、牡丹雲状の白斑が入るものもある。
花冠の表側は曙白、底白である。
花形はつけ根の細い広重ね弁、花のつき方は大抱え咲き、雌しべの形は僅長柱花である。
属名の Primula はラテン語の「primos(最初)」縮小形である。プリムラ・ベリスが早春に他に花に先駆けて咲くことから名づけられた。
種小名の sieboldii は日本植物の研究者「シーボルトの」という意味である。
写真は4月に太田市大光院の関東山野草展で撮った。
学名:Primula sieboldii 'Fujigoshi'


★名の由来聞けば何やら面白い
 大きな花は垂れ下がり咲く
富士越(フジゴシ)_d0126545_1359686.jpg

植物図鑑
花図鑑


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by ryudesuyo5 | 2012-05-11 14:02 | 春の花
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