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虫取菫(ムシトリスミレ)

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虫取菫(ムシトリスミレ)はタヌキモ科ムシトリスミレ属の多年草である。
氷河時代の遺存植物である。
北海道から本州の中部地方にかけてと四国に分布し、亜高山や高山の岩礫地や草地に生える。
海外では、周北極地方などに広く分布する。
草丈は5~15センチくらいである。
根際からは数枚の長い楕円形の葉が生えて地面に広がる。
葉の縁は少し内側に巻き込んでいる。
葉の表面には腺毛が密生しており、粘液で小さな虫を捕らえて消化する。
開花時期は7~8月である。
茎先に「菫」に似た紫色の花をつける。
花冠は5つに裂けて唇形となる。
花のつけ根の部分には真っ直ぐな距(花冠のつけ根が後ろに飛び出たもの)がある。
萼片は5枚である。
雄しべは2本である。
雌しべの花柱は短く、柱頭が広がる。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Pinguicula はラテン語の「pinguis(やや脂肪性の)」からきている。葉の面の脂肪光沢が強いためと思われる。
種小名の vulgaris は「普通の」という意味である。
変種名の macroceras は「つのの大きな」という意味である。
写真は7月に岩手県の八幡平で撮った。
学名:Pinguicula vulgaris var. macroceras


★気のせいかどこか不気味な花姿
 背を屈め咲く虫取菫
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植物図鑑
花図鑑




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by ryudesuyo5 | 2011-07-05 09:42 | 夏の花
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