果物時計草(クダモノトケイソウ)はトケイソウ科トケイソウ属の常緑蔓性低木である。 英名はパッションフルーツ(Passion fruit)である。 トケイソウ属は熱帯・亜熱帯地方を中心に500種くらいが分布している。 本種の原産地は南アメリカで、パラグアイ、ブラジル、アルゼンチンなどである。 現在では世界の熱帯・亜熱帯地域の各地で産業的に栽培が行われている。 日本へは明治時代の中期に渡来したが、本格的な栽培には至らなかった。 戦後になって、愛媛県、鹿児島県、種子島などで栽培が行われ、今では小笠原や沖縄はもとより東北地方でも栽培されているという。 丈は2~4メートルくらいになる。 新しい茎は柔らかく角張っている。 古いものは丸みを帯びて木質化し、巻き髭が出る。 葉は幅の広い卵形で、長さは10~20センチくらいある。 葉の柄のつけ根の部分には1対の突起がある。 開花時期は6~8月である。 花の色は白ないし淡い紫色である。 花弁と萼片が5枚ずつ交互に並び、花びらが10枚あるように見える。 花の真ん中から髭状の副花冠が垂れ下がる。 副花冠の色はつけ根の部分が赤く、先は白い。 花の後にできる実は直径が5~10センチくらいの卵円形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、赤く熟する。 ジャムやジュースに加工して利用される。 おな、英名のパッション(Passion)は「情熱」ではなく「受難」を意味する。 花の姿を「キリストの受難」に見立てた。 日本では同じものを「時計」に見立てたのである。 属名の Passiflora はラテン語の「flor della passione(情熱の花)」からきている。雌しべの柱頭をはりつけにされたキリストにたとえ、放射状の副花冠をキリストの後光にたとえた。 種小名の edulis は「食用の」という意味である。 写真は6月につくば植物園で撮った。 実の写真は8月につくば植物園で撮った。 学名:Passiflora edulis ★名前だけ知っていたけどこれが実か 花はどんなと興味津々 植物図鑑 花図鑑
by ryudesuyo5
| 2011-07-01 08:16
| 夏の花
|
カウンター
カテゴリ
最新の記事
フォロー中のブログ
以前の記事
2013年 08月 2013年 06月 2013年 05月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 最新のトラックバック
検索
タグ
日本(238)
中国(141) 朝鮮半島(91) 北アメリカ(57) ヨーロッパ(50) 南アメリカ(43) 東南アジア(25) 南アジア(24) 地中海沿岸(22) 中央アメリカ(21) 南アフリカ(15) 西アジア(13) アフリカ(10) ロシア(10) 台湾(9) オーストラリア(7) ヒマラヤ(5) 北アフリカ(4) 南太平洋(3) 中央アジア(2) その他のジャンル
ブログパーツ
ファン
ブログジャンル
|
ファン申請 |
||