畑韮(ハタケニラ)はユリ科ステゴビル属の多年草である。 分類体系によってはネギ科とされる。 原産地は北アメリカないし南アメリカである。 日本へは明治時代の中期に観賞用として渡来した。 現在では逸出したものが各地で野生化している。 草丈は50センチくらいである。 根際から生える葉は長さ30センチくらいの線形で柔らかく、白っぽい緑色である。 開花時期は4~6月である。 茎先に散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、10輪くらいの小さな白い花をつける。 花径は15ミリくらいで、花びら(花被片)は6枚である。 淡い紅紫色を帯びたものもある。 雄しべは6本で、葯(雄しべの花粉を入れる袋)は黄色い。 花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。 鱗茎で繁殖し、入り込むと除去がむずかしいという。 属名の Nothoscordum はギリシャ語の「nothos(偽)+scordon(ニンニク)」からきている。 種小名の fragrans は「芳しい香りのする」という意味である。 写真は4月に小石川植物園で撮った。 学名:Nothoscordum fragrans ★しっかりと根づき始めた畑韮 伸ばした茎がどこか可笑しく 植物図鑑 花図鑑
by ryudesuyo5
| 2011-06-25 14:03
| 春の花
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