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畑韮(ハタケニラ)

畑韮(ハタケニラ)_d0126545_14207.jpg

畑韮(ハタケニラ)はユリ科ステゴビル属の多年草である。
分類体系によってはネギ科とされる。
原産地は北アメリカないし南アメリカである。
日本へは明治時代の中期に観賞用として渡来した。
現在では逸出したものが各地で野生化している。
草丈は50センチくらいである。
根際から生える葉は長さ30センチくらいの線形で柔らかく、白っぽい緑色である。
開花時期は4~6月である。
茎先に散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、10輪くらいの小さな白い花をつける。
花径は15ミリくらいで、花びら(花被片)は6枚である。
淡い紅紫色を帯びたものもある。
雄しべは6本で、葯(雄しべの花粉を入れる袋)は黄色い。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
鱗茎で繁殖し、入り込むと除去がむずかしいという。
属名の Nothoscordum はギリシャ語の「nothos(偽)+scordon(ニンニク)」からきている。
種小名の fragrans は「芳しい香りのする」という意味である。
写真は4月に小石川植物園で撮った。
学名:Nothoscordum fragrans


★しっかりと根づき始めた畑韮
 伸ばした茎がどこか可笑しく
畑韮(ハタケニラ)_d0126545_1421847.jpg

植物図鑑
花図鑑




by ryudesuyo5 | 2011-06-25 14:03 | 春の花
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