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弁慶草(ベンケイソウ)

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弁慶草(ベンケイソウ)はベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属の多年草である。
北海道から本州の中部地方にかけて分布し、亜高山や高山の岩場や砂礫地などに生える。
海外では、朝鮮半島、中国東北部、シベリア、モンゴル、ヨーロッパなどにも分布している。
日本へは遣唐使などによって中国からもたらされたと言われている。
古名を伊岐久佐(いきくさ)という。
漢字では「活草」とも書くが、これは枯れない強い草という意味が込められている。
その強さを武蔵坊弁慶になぞらえたのが名の由来である。
全体に多肉質で緑白色をしている。
草丈は30センチから80センチくらいである。
茎は直立し、楕円形の葉が向かい合って生える(対生)。
開花時期は7月から11月である。
薄い紅色の小さな花が群がってつく。
花弁は5枚で横に平らに開く。
萼片は5枚、雄しべは10本である。
なお、北海道には近縁種の紫弁慶草(ムラサキベンケイソウ)が自生している。
また、園芸用に市販されているものは大弁慶草(オオベンケイソウ)であることが多い。
こちらのほうが雄しべが長く、花房も豪華である。
写真は10月に東京都薬用植物園で撮った。
俳句の季語は秋である。
学名:Hylotelephium erythrostictum


★薙刀を構え弁慶仁王立ち
 薄紅に花は微笑み
弁慶草(ベンケイソウ)_d0126545_5441633.jpg

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花図鑑
by ryudesuyo5 | 2010-10-20 05:45 | 秋の花
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