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犬蓼(イヌタデ)

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犬蓼(イヌタデ)はタデ科イヌタデ属の一年草である。
北方領土を含む北海道から沖縄にかけて分布し、道端などに普通に生える。
海外では、サハリン、朝鮮半島、中国、ヒマラヤなどにも広く分布する。
草丈は20センチから50センチくらいである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の真ん中に逆V字形の斑が入るのが特徴である。
開花時期は6月から11月である。
茎先に長さ1センチから5センチの穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、紅色の小花をたくさんつける。
花弁はなく、花弁のように見えるのは萼である。
萼は5つに深く裂けて花びらのように見える。
雄しべは8本、花柱(雌しべ)は3本である。
花の後にできる実はそう果(果実の中に1つだけ種子があり開かない)で、黒く熟する。
その姿から赤飯(アカマンマ)の別名もある。
犬蓼(イヌタデ)の名には「食べられない蓼」という意味合いがある。
料理に使うのは柳蓼(ヤナギタデ)で、別名を本蓼(ホンタデ)、真蓼(マタデ)などという。
俳句では、「犬蓼の花」「赤のまま」「赤まんま」などが秋の季語である。
写真は10月に板橋区立赤塚植物園で撮った。
学名:Persicaria longiseta


★犬蓼はちょっぴり角を立てながら
 厭よ厭よと涙に濡れて
☆食べられぬ蓼であっても可愛いよ
 赤飯などめでたい名前

犬蓼(イヌタデ)_d0126545_5231997.jpg

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by ryudesuyo5 | 2010-09-26 05:24 | 秋の花
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