人気ブログランキング | 話題のタグを見る
<< 秋の野罌栗(アキノノゲシ) コスモス >>

南蛮煙管(ナンバンギセル)

南蛮煙管(ナンバンギセル)_d0126545_817784.jpg

南蛮煙管(ナンバンギセル)はハマウツボ科ナンバンギセル属の一年草である。
北海道から沖縄にかけて分布し、草原や林の縁などに生える。
海外では、中国、インドシナ半島、マレーシアなどにも分布している。
名の由来は、花の姿を南蛮渡来の煙管(キセル)に見立てたものである。
葉緑素を持たない寄生植物で、薄(ススキ)や茗荷(ミョウガ)などの根に寄生する。
万葉集にも「尾花」(ススキ)と一緒に「思い草」の名で登場している。
草丈は15センチから30センチくらいである。
茎はほとんど地上に出ず、小さな鱗片状の葉をつける。
開花時期は8月から10月である。
葉のわきから花柄を立て、その先にパイプに似た筒形で薄紫色の花を横向きにつける。
花冠の長さは3センチくらいで、先は浅く5つに裂ける。
花の中には黄色い球のような雌しべの柱頭があり、その下に雄しべが4本ある。
花のつけ根には舟形の萼がある。
俳句では「南蛮煙管」や「思草」が秋の季語である。
写真は9月につくば植物園で撮った。
学名:Aeginetia indica


★鮮やかでエキゾチックな彩りに
 足元見れば南蛮煙管

南蛮煙管(ナンバンギセル)_d0126545_8172444.jpg

今日の花ドットコム
花図鑑
by ryudesuyo5 | 2010-09-11 08:18 | 秋の花
<< 秋の野罌栗(アキノノゲシ) コスモス >>