南蛮煙管(ナンバンギセル)はハマウツボ科ナンバンギセル属の一年草である。 北海道から沖縄にかけて分布し、草原や林の縁などに生える。 海外では、中国、インドシナ半島、マレーシアなどにも分布している。 名の由来は、花の姿を南蛮渡来の煙管(キセル)に見立てたものである。 葉緑素を持たない寄生植物で、薄(ススキ)や茗荷(ミョウガ)などの根に寄生する。 万葉集にも「尾花」(ススキ)と一緒に「思い草」の名で登場している。 草丈は15センチから30センチくらいである。 茎はほとんど地上に出ず、小さな鱗片状の葉をつける。 開花時期は8月から10月である。 葉のわきから花柄を立て、その先にパイプに似た筒形で薄紫色の花を横向きにつける。 花冠の長さは3センチくらいで、先は浅く5つに裂ける。 花の中には黄色い球のような雌しべの柱頭があり、その下に雄しべが4本ある。 花のつけ根には舟形の萼がある。 俳句では「南蛮煙管」や「思草」が秋の季語である。 写真は9月につくば植物園で撮った。 学名:Aeginetia indica ★鮮やかでエキゾチックな彩りに 足元見れば南蛮煙管 今日の花ドットコム 花図鑑
by ryudesuyo5
| 2010-09-11 08:18
| 秋の花
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