毛狐の牡丹(ケキツネノボタン)はキンポウゲ科キンポウゲ属の多年草である。 本州から沖縄にかけて分布し、湿り気のある道端や湿地などに生える。 海外では、朝鮮半島、台湾、中国にも分布する。 草丈は40センチから60センチくらいである。 葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で切れ込みが深く、先が尖る。 根際から生える葉には長い柄がある。 茎につく葉は互い違いに生える(互生)。 開花時期は3月から7月である。 花径1センチくらいの黄色い花を咲かせる。 花には光沢があり、後ろに萼がある。 花弁は5枚である。 雄しべ、雌しべはたくさんある。 花の後には、球状に集合した実をつける。 実には棘がある。 雌しべの1つ1つが棘になるのである。 近縁種の狐の牡丹(キツネノボタン)との違いは、茎に毛が多いことである。 また、狐の牡丹(キツネノボタン)のほうは実の棘の先が曲がっている。 「狐の牡丹」の名の由来は、葉が牡丹に似ているところからきている。 有毒植物で、皮膚に対する刺激性成分を含んでいる。 芹(セリ)と生育場所が似ているので誤認されて採集されることがあるという。 写真は5月につくぱ植物園で撮った。 学名:Ranunculus cantoniensis ★あぜ道で風に吹かれて毛繕い 毛狐の牡丹眩しい黄金 今日の花ドットコム 花図鑑
by ryudesuyo5
| 2010-05-30 12:29
| 夏の花
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