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浜狗尾(ハマエノコロ)

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浜狗尾(ハマエノコロ)はイネ科エノコログサ属の一年草である。
北海道から沖縄にかけて分布し、海岸の砂地や岩の隙間などに生える。
海外では、朝鮮半島、台湾、中国南部などにも分布する。
狗尾草(エノコログサ)の海岸型の変種である。
草丈は5~20センチくらいである。
茎は短く、地面に伏せるように四方に枝分かれをする。
葉は長さ5~10センチくらいでやや厚く、縁は白く縁取られる。
開花時期は7~9月である。
穂の長さは1~4センチくらいで、狗尾草(エノコログサ)の半分くらいである。
また、直立し、垂れ下がらない。
花の後にできる実はえい果(イネ科の果実で薄い木質の果皮が種子に密着している)である。
属名の Setaria はラテン語の「seta(剛毛)」からきている。小穂のつけ根を剛毛が囲むことから名づけられた。
種小名の viridis は「緑色の」という意味である。
変種名の pachystachys は「太い穂状の」という意味である。
写真は8月につくば植物園で撮った。
学名:Setaria viridis var. pachystachys


★背を低く風に負けぬとへばりつき
 浜狗尾は照り輝いて
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by ryudesuyo5 | 2012-08-30 13:05 | 夏の花

白鷺蚊帳吊(シラサギカヤツリ)

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白鷺蚊帳吊(シラサギカヤツリ)はカヤツリグサ科ミカヅキグサ属の多年草である。
原産地は北アメリカの南東部と西インド諸島である。
水生植物で地下茎がある。
草丈は30~60センチくらいである。
根際から生える葉は線形である。
開花時期は6~10月である。
茎先に白い花をつける。
花の白い部分は正確には葉状苞で、本当の花はその中央にある淡い黄褐色をした突起状のものである。
和名の由来は、白い苞が白鷺のように見えるところからきている。
属名の Rhynchospora はギリシャ語の「rhynchos(くちばし)+spora(種子)」からきている。 実の先にくちばし状の部分があることから名づけられた。
種小名の colorata は「彩色された」という意味である。
写真は10月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Rhynchospora colorata


★群れ咲いた白鷺蚊帳吊風に揺れ
 風情いかがと涼しさ送り
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by ryudesuyo5 | 2012-08-25 16:07 | 夏の花

黄金花(コガネバナ)

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黄金花(コガネバナ)はシソ科タツナミソウ属の多年草である。
原産地は朝鮮半島、中国北部、モンゴル、シベリアなどである。
日本では享保年間に幕府の小石川御薬園で栽培されたという記録がある。
根を乾燥したものを生薬で黄岑(おうごん)といい、各種の漢方処方に配合される。
消炎、解熱、鎮痛などの薬効がある。
和名の由来は、根が鮮やかな黄色であるところからきている。
草丈は30~60センチくらいである。
葉は披針形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は7~10月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、紫色をした唇形の花をたくさんつける。
花は葉の脇から出て、一方向を向いてつく。
英名はバイカルスカルキャップ(Baikal skullcap)である。
スカルキャップというのは聖職者などがかぶる縁なし帽のことである。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)である。
属名の Scutellaria はギリシャ語の「scutella(小皿)」に由来する。花のつけ根の萼に円い附属物があることから名づけられた。
種小名の baicalensis は「バイカル地方の」という意味である。
写真は9月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Scutellaria baicalensis


★その昔江戸の薬師の育てたる
 黄金花咲く薬草園に
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by ryudesuyo5 | 2012-08-23 17:55 | 夏の花

地湧金蓮(チヨウキンレン)

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地湧金蓮(チヨウキンレン)はバショウ科ムセラ属の常緑多年草である。
ムセラ属はバショウ属から分離したもので、1属1種である。
中国の雲南省からインドシナ半島にかけて分布し、高山に生える。
名は「地から湧き出た金色の蓮」という意味になる。
漢字では「地涌金蓮」とも書く。
読み方は「チユウキンレン」とするものもあるが、正式名は「チヨウキンレン」である。
英名はチャイニーズイエローバナナ(Chinese yellow banana)である。
草丈は60~100センチくらいである。
葉は長い楕円形で、芭蕉(バショウ)やバナナに似ている。
花の構造も芭蕉(バショウ)やバナナと同じだが、鮮やかな黄色い苞(花序全体を包む葉の変形したもの)に特色がある。
開花時期はは6~10月くらいである。
茎先に花径30センチくらいの花(花序)をつけ、重なり合った黄色い苞の間に上向きに小さな花をつけていく。
花被片は6枚である。
5枚は合着して筒状になり、1枚は離れている。
花の後にできる実は偽果(子房以外の部分が加わってできている果実)である。
中には小さな種子が入っている。
属名の Musella は「Musa(バショウ属)+lla(小さい)」からきている。
種小名の lasiocarpa は「長い軟毛のある果実の」という意味である。
写真は9月に氷見市海浜植物園で撮った。
学名:Musella lasiocarpa


★照り映える花の姿は蓮のよう
 地湧金蓮豪放に咲き
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by ryudesuyo5 | 2012-08-21 15:38 | 夏の花

鳩麦(ハトムギ)

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鳩麦(ハトムギ)はイネ科ジュズダマ属の一年草である。
基本種は数珠玉(ジュズダマ)で、その栽培用の変種にあたる。
数珠玉(ジュズダマ)に比べると、皮が薄くて脱皮がしやすい。
原産地は中国の南部からインドシナ半島にかけた一帯で、日本へは江戸時代に中国を経て渡来したといわれる。
草丈は100~150センチくらいである。
茎は緑色で、束生(根際から束のように集まって生える)して枝分かれをする。
葉は細長い披針形で、互い違いに生える(互生)。
先は尖り、つけ根は茎を抱く。
開花時期は8~9月である。
雌雄同株である。
茎の上部に穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を互い違いにつける。
それらはさらに枝分かれして、雌雄を異にする小穂をつける。
花の後にできる実はえい果(イネ科の小穂から生じる果実で果皮と種子が密着している)である。
えい果はホウロウ質の苞にくるまれ、中に薄い果皮に包まれた種子がある。
日干しにして精米したものを生薬のよく苡仁(よくいにん)といい、健胃、解熱、利尿、解毒などの薬効がある。
砕いて炒ったものはハトムギ茶などに利用される。
また、さまざまな健康食品が開発されている。
属名の Coix はギリシャ語の「coix(シュロ)」からきている。
種小名の lacryma-jobi は「ヨブの涙(花序の印象をたとえた)」という意味である。
変種名の ma-yuen は「馬耘(中国名)」からきている。
写真は7月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Coix lacryma-jobi var. ma-yuen


★鳩麦はこんな姿で咲くのかと
 眺めて思う香ばしい味
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by ryudesuyo5 | 2012-08-20 12:41 | 夏の花

箒木(ホウキギ)

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箒木(ホウキギ)はアカザ科ホウキギ属の一年草である。
分類体系によってはヒユ科とされる。
別名を箒草(ホウキグサ)ともいう。
また、観賞用のものは旧学名のコキアの名で流通している。
原産地はユーラシア大陸である。
日本へは平安時代に中国から渡来した。
現在では、栽培逸出したものが北海道から九州にかけて断続的に野生化している。
草丈は1メートルくらいになる。
よく枝分かれをして、細長く先の尖った披針形の葉を互い違いにつける(互生)。
開花時期は8~9月である。
雌雄同株である。
葉のつけ根に淡い緑色をした小花を穂状につける。
花びらはない。
雄花には雄しべが5本あり、黄色い葯がある。
雌花には雌しべが1本で、この中に種ができる。
花の後にできる実は球形の胞果(薄皮のような果皮の中に種子が1個入っているもの)である。
実は「とんぶり」と呼ばれ食用になる。
「畑のキャビア」とも呼ばれる。
紅葉が美しい。
茎は乾燥させて庭箒をつくる。
属名の Bassia はイタリア人の植物学者「バス(F. Bass)さん」の名からきている。
種小名の scoparia は「箒状の」という意味である。
写真は7月に小石川植物園で撮った。
紅葉の写真は9月に京都府立植物園で撮った。
学名:Bassia scoparia(=Kochia scoparia)


★いろいろと役に立つんだ箒木は
 とんぶりになり箒にもなり
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by ryudesuyo5 | 2012-08-19 14:39 | 夏の花

リクニス・ジェニー

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リクニス・フロスククリ(Lychnis flos-cuculi)はナデシコ科センノウ属の多年草である。
原産地はヨーロッパである。
和名を郭公仙翁(カッコウセンノウ)という。
5~6月に花びらが細かく裂けた淡いピンクの花を咲かせる。
ジェニー(Jenny)はその八重咲きの園芸品種で、イギリスのブルームス社ライナー・クレツ(Rainer Kretz)さんによって作出された。
ジェニーは作者の夫人の名だという。
草丈は60~70センチくらいである。
葉は披針形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は5~8月である。
花径3~4センチの八重咲きのピンクの花を、茎先に数輪ずつつける。
茎を切りもどすと10~11月にも開花をする。
属名の Lychnis はギリシャ語の「lychnos(ランプ)」からきている。アリストテレスの弟子のテオフラストスが用いた。
種小名の flos-cuculi は「カッコウの鳴くころ咲く花」という意味である。
品種名の Jenny は女性名である。
写真は9月に富山県中央植物園で撮った。
学名:Lychnis flos-cuculi 'Jenny'


★奥様の名前をつけた花という
 ピンクの八重は霞のように
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by ryudesuyo5 | 2012-08-18 17:25 | 夏の花

夏水仙(ナツズイセン)

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夏水仙(ナツズイセン)はヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草である。
原産地は朝鮮半島、中国である。
日本へは観賞用として渡来し、ときに野生化している。
北海道から九州にかけて分布し、人里に近い原野、山地、道端などに生える。
草丈は30~70センチくらいである。
春に線形の葉を伸ばし、夏には枯れる。
開花時期は8~9月である。
花茎を伸ばして、ラッパ状の花を数輪つける。
花の色は淡いピンクで、6枚の花被片は反り返る。
結実はしない。
和名の由来は、葉と球根が水仙(スイセン)に似ていて、夏に花が咲くというところからきている。
有毒植物で、麻痺、痙攣、嘔吐などの中毒症状が出る。
属名の Lycoris はギリシャ神話の海の女神「リコリス(Lycoris)」の名からきている。花の美しさを称えて名づけられた。
種小名の squamigera は「鱗片のある」という意味である。
写真は9月に帯広市野草園で撮った。
学名:Lycoris squamigera


★葉を落としつける花びらラッパ形
 強い陽射しも気にせず咲いて
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by ryudesuyo5 | 2012-08-17 14:12 | 夏の花

サボン草(サボンソウ)

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サボン草(サボンソウ)はナデシコ科サボンソウ属の多年草である。
シャボン草(シャボンソウ)とも呼ばれる。
原産地はヨーロッパで、雑草として広く分布している。
全体にサポニンが多く、古くから洗剤として利用されてきた。
英名はソープワート(soapwort)である。
ワートは雑草のことである。
日本には明治のはじめに渡来した。
観賞用として栽培されたが、現在では北海道、本州、四国で野生化している。
草丈は40~60センチくらいである。
葉は披針形(笹の葉のような形)で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は6~9月である。
茎先に集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、淡い紅色ないし白い五弁花をつける。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
乾燥した根は薬用ともされ、去痰や慢性皮膚疾患に用いられる。
属名の Saponaria はラテン語の「sapo(石鹸)」からきている。粘液質の汁が水に溶けると泡が出ることから名づけられた。
種小名の officinalis は「薬用の」という意味である。
写真は7月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Saponaria officinalis


★可憐なる花びらつけてサボン草
 どんどん咲くよお転婆娘
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by ryudesuyo5 | 2012-08-16 13:35 | 夏の花

ポンテデリア

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ポンテデリアはミズアオイ科ポンテデリア属の多年生水生植物である。
原産地は南北アメリカである。
布袋葵(ホテイアオイ)と同じ仲間だが、浮遊性はなくて根茎がある。
草丈は60~100センチくらいである。
葉の柄は長く、先に1枚の葉をつける。
開花時期は5~10月である。
茎先に穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、淡い青紫色の花をたくさんつける。
花の色には白やピンクのものもある。
一日花である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
和名を長葉水葵(ナガバミズアオイ)ないし丸長葉水葵(マルナガバミズアオイ)という。
属名の Pontederia は18世紀のイタリアの植物学者「ポンテデーラ(G. Pontedera)さん」の名からきている。
種小名の cordata は「心臓形の」という意味である。
写真は9月につくば植物園で撮った。
学名:Pontederia cordata


★涼しげに青い穂伸ばし水の上
 ポンテデリアは背高のっぽ
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by ryudesuyo5 | 2012-08-15 14:49 | 夏の花