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オランダ薄荷(オランダハッカ)

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オランダ薄荷(オランダハッカ)はシソ科ハッカ属の多年草である。
緑薄荷(ミドリハッカ)の変種で、カーリーミントとも呼ばれている。
これは葉が縮緬状にカールしていることからきた名である。
そのまま訳して縮緬薄荷(チリメンハッカ)の和名も用いられる。
また、緑薄荷(ミドリハッカ)の仲間はスペアミントとも呼ばれている。
原産地はヨーロッパである。
日本へは江戸時代の末期にオランダから渡来した。
草丈は80~100センチくらいである。
茎の断面は四角形で、よく枝分かれをする。
毛は生えておらず、強い薄荷の臭いがする。
葉は卵状の披針形で、縁は切れ込む。
葉に柄はなく、葉のつけ根はハート形で茎を抱く。
和種の「薄荷」の場合は柄がある。
開花時期は7~9月である。
茎先に淡い紫色の花をつける。
西洋薄荷(ペパーミント)に比べて花穂が長く、花の色が薄い。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)である。
採取される精油は香料や薬用に用いられる。
属名の Mentha はギリシャ神話に登場するニンフ「メンテ(Menthe)」の名からきている。
種小名の spicata は「穂状の」という意味である。
変種名の crispa は「縮れた」という意味である。
写真は7月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Mentha spicata var. crispa


★カールした葉っぱがとても可愛いよ
 オランダ薄荷香り爽やか
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by ryudesuyo5 | 2011-09-30 17:04 | 秋の花

赤麻(アカソ)

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赤麻(アカソ)はイラクサ科カラムシ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、山地の林の縁や道端に生える。
海外では、中国にも分布する。
草丈は60~80センチくらいである。
茎は断面が四角形で直立し、赤味を帯びる。
葉は卵形で先が3つに裂け、縁には深い切れ込みがある。
真ん中の裂片は尾状に長く伸びる。
葉は向かい合って生え(対生)、葉の柄は赤味を帯びる。
開花時期は7~9月である。
雌雄同株である。
雄花序は花茎の下のほうにつき、雌花序は上のほうにつく。
雄花は淡い黄白色で、4枚の花被片と4本の雄しべがある。
雌花は淡い紅色をしている。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
縄文時代から糸として用いられ、木綿糸が普及するまで糸づくりが行われていた。
属名の Boehmeria はドイツの植物学者「ボーマー(G. R. Boehmer)さん」の名からきている。
種小名の tricuspis は「三尖頭の」という意味である。
写真は9月に北大植物園で撮った。
学名:Boehmeria tricuspis


★太古より繊維素材に利用され
 暮らしとつながる赤麻の茎は
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by ryudesuyo5 | 2011-09-29 12:01 | 秋の花

白妙向日葵(シロタエヒマワリ)

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白妙向日葵(シロタエヒマワリ)はキク科ヒマワリ属の一年草である。
原産地は北アメリカ(テキサス州)である。
日本では栽培されるほか逸出したものがしばしば見かけられるが、定着はしない。
園芸品種に「大雪山」がある。
草丈は100センチから150センチくらいである。
葉や茎には白色の綿毛が密生する。
葉は幅の広い卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の縁には低いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は7月から9月くらいである。
茎の上部で枝分かれをし、先に花径10センチくらいの黄色い花(頭花)をつける。
花の真ん中の筒状花は黒紫色である。
なお、向日葵(ヒマワリ)の花は東を向いているが、本種は太陽の動きに合わせて花の向きを変える。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
属名の Helianthus はギリシャ語の「helios(太陽)+anthos(花)」からきている。頭花の様子や日に向いて開くことなどから名づけられた。
種小名の argophyllus は「銀白色をした葉の」という意味である。
写真は9月に木場公園の外来植物園で撮った。
学名:Helianthus argophyllus


★向日葵もいろんな仲間いるのだと
 驚きながら葉を確かめて
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by ryudesuyo5 | 2011-09-28 11:57 | 秋の花

天人草(テンニンソウ)

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天人草(テンニンソウ)はシソ科テンニンソウ属の多年草である。
日本固有種である。
北海道から九州にかけて分布し、山地の木陰や谷沿いなどの湿った場所に生える。
草丈は50~100センチくらいである。
シソ科としては大形である。
地下茎は木質化している。
茎の断面は四角形である。
葉は細長い楕円形で、長さ10~20センチくらいあり、ほとんど無毛である。
黄緑色をしていて、ほとんど毛は生えず、互い違いに生える(互生)。
葉には柄があり、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は8~10月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を立て、クリーム色の小花を密につける。
花の形は唇形で、4本の雄しべと1本の雌しべが外に飛び出し、ブラシのような感じがする。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、4つのブロックからなる。
和名の由来は、葉がコガネムシ類に食い荒らされてぽろぽろになる様子を天人の羽衣(破衣)にたとえたとされる。
属名の Leucosceptrum はギリシャ語の「leuco(白い)+sceptrum(笏)」からきている。
種小名の japonicum は「日本の」という意味である。
写真は9月に北大植物園で撮った。
学名:Leucosceptrum japonicum


★山陰にひっそり開く天人草
 突き出す蕊はブラシのように
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by ryudesuyo5 | 2011-09-26 09:31 | 秋の花

葉黒草(ハグロソウ)

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葉黒草(ハグロソウ)はキツネノマゴ科ハグロソウ属の多年草である。
本州の関東地方から九州にかけて分布し、山地の林の中に生える。
海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。
和名の由来は、葉が暗い緑色をしているところからきているが、それほど黒いわけではない。
草丈は20~50センチくらいである。
茎の断面は四角形で、節がある。
葉は細長い卵形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は7~10月である。
茎先や上部の葉の脇から花柄を出し、淡い紅紫色をした唇形の花を開く。
花冠の内側には赤褐色の斑が入る。
手のひらが合わさったような2枚の苞(花のつけ根につく葉の変形したもの)があるのが特徴である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Dicliptera はギリシャ語の「diclis(戸のような二重のひだ)+pteron(翼)」からきている。2枚の総苞葉の形から名づけられた。
種小名の japonica は「日本の」という意味である。
写真は7月に目黒にある国立科学博物館付属自然教育園で撮った。
学名:Dicliptera japonica


★紫のベロ出すように葉黒草
 暗い色した葉に護られて
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by ryudesuyo5 | 2011-09-25 12:07 | 秋の花

煙草(タバコ)

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煙草(タバコ)はナス科タバコ属の一年草である。
原産地は南アメリカである。
コロンブスによってヨーロッパへもたらそれた。
はじめは観賞用や薬用に栽培されたという。
日本へは16世紀に鉄砲とともにポルトガル人によって伝えられた。
「タバコ」という言葉もポルトガル語である。
江戸時代には喫煙禁止令がたびたび出されたが、これは防火と贅沢禁止が目的であったそうである。
現在は東北から沖縄にかけて、ほとんどの府県で栽培されている。
しかし、花を咲かせて結実させると葉の品質が落ちるので、栽培用のものは花が切除される。
草丈は150~200センチくらいである。
全草に毛が生える。
葉は細長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は7~9月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、ピンクないし黄色の漏斗状の花をつける。
花の後にできる実は楕円形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Nicotiana はフランスの外交官「ジャン・ニコ(Jean Nicot)さん」の名からきている。初めてタバコの種子をフランスにもたらしたことから名づけられた。
種小名の tabacum はネイティブアメリカンの言葉で「タバコ」のことである。
写真は9月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Nicotiana tabacum


★摘まれるが定めなりきと知りながら
 気丈に開く煙草の花は
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by ryudesuyo5 | 2011-09-24 12:22 | 秋の花

雁首草(ガンクビソウ)

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雁首草(ガンクビソウ)はキク科ガンクビソウ属の多年草である。
本州から沖縄にかけて分布し、山地の木陰や山道の傍などに生える。
海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。
草丈は30~150センチくらいになる。
葉は長めの楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は鈍く尖る。
開花時期は6~10月である。
枝先に黄色い花(頭花)を下向きに1個ずつつける。
舌状花はなく、黄色い筒状花だけを下向きにつけるので、あまり目立たない。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
和名の由来は、花の様子をキセルの「雁首」に見立てたものである。
属名の Carpesium はギリシャ語の「carpesion(蕎麦)」からきている。総苞片の様子が蕎麦に似るためと思われる。
種小名の divaricatum は「広く分枝した」という意味である。
写真は10月に向島百花園で撮った。
学名:Carpesium divaricatum


★慎ましく雁首下げて咲く花も
 見つめてほしい花にありせば
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by ryudesuyo5 | 2011-09-23 11:11 | 秋の花

陸地綿(リクチメン)

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陸地綿(リクチメン)はアオイ科ワタ属の一年草である。
世界の綿栽培の主力となっている品種である。
紀元前3000年ころのペルーの遺跡から見つかっているという中南アメリカ起源の綿の改良品種である。
特徴は綿毛が長くて細く、製糸用としても紡織用としても優れているということである。
従来は多年草であったものが18世紀に一年草に改良され、大規模栽培が促進された。
別名を帛綿(キヌワタ)という。
草丈は100~150センチくらいである。
茎のつけ根のほうは木質化する。
葉には長い柄があり、互い違いに生える(互生)。
葉は3つないし5つに裂け、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は9~10月くらいである。
花は葉の脇につき、淡い黄色の5弁花である。
一日花である。
萼片は5枚で、杯状である。
副萼が3つあって、これは実になっても残る。
実は直径3~5センチの卵形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、先が尖る。
割れると中から綿毛に包まれた種子が出る。
属名の Gossypium はラテン語の「gossum(腫れ物)」からきている。膨らんだ果実の形をたとえたものである。
種小名の hirsutum は「粗い毛のある」という意味である。
写真は10月につくば植物園で撮った。
実の写真は12月につくば植物園で撮った。
学名:Gossypium hirsutum


★この花が世界の綿を支えると
 思えば不思議静かな姿
☆遺跡から起源を知れば驚きて
 花は静かに語りかけなん
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by ryudesuyo5 | 2011-09-22 09:46 | 秋の花

伶人草(レイジンソウ)

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伶人草(レイジンソウ)はキンポウゲ科トリカブト属の多年草である。
本州の関東地方から九州にかけて分布し、山地の林の中や草原に生える。
海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。
大陸と陸つながりだった時代の遺存種と考えられている。
「伶人」というのは雅楽の奏者のことである。
和名の由来は、花の姿を「伶人」のかぶる冠に見立てたものである。
トリカブト属なので全草が有毒である。
草丈は40~80センチくらいである。
根際から生える葉には長い柄があり、手のひら状に5つから7つに裂ける。
開花時期は8~10月である。
茎先や葉の脇から総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、淡い紅紫色の花をつける。
花は下から上へと咲いていく。
花びら(花弁)のように見えるのは蕚で、その中に花びらがある。
距(花冠のつけ根が後ろに飛び出たもの)は、細くて先が渦巻き状になる。
花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。
属名の Aconitum はギリシャ語の「akon(投げやり)」からきている。
種小名の loczyanum は「ロクジー(Loczy)さんに関係した」という意味である。
写真は10月に六甲高山植物園で撮った。
学名:Aconitum loczyanum


★耳当てて風にそよぐを聴いてみる
 古人(いにしえびと)になった気分で
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by ryudesuyo5 | 2011-09-21 14:01 | 秋の花

虎杖(イタドリ)

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虎杖(イタドリ)はタデ科イタドリ属の多年草である。
北海道から沖縄にかけて分布し、道端や荒地などに自える。
海外では、朝鮮半島、台湾、中国にも分布する。
茎は太く中空で、春に出始めた茎は生食したり漬け物にしたりする。
若い茎はかじると酸っぱいので「スカンポ」とも呼ばれる。
草丈は150~200センチくらいになる。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉のつけ根の部分は水平である。
近縁種の大虎杖(オオイタドリ)は心形なので、ここで見分ける。
茎には節ごとに赤い斑紋が入る。
この茎に入る模様を虎の縞模様に見立てたのが「虎杖」の文字を充てた由来である。
開花時期は8~10月である。
雌雄異株である。
白い小花を穂状にたくさんつける。
雄花は漏斗形で先が5つに裂け、花粉が見える。
雌花は先が5つに裂け、中に3本の花柱(雌しべ)が見える。
雌花の後には、3つの稜がある長いハート形のそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)ができる。
和名の由来は、疼(いた)みを取り去る効果があるので「疼取」と名づけられたとされる。
根茎は生薬で虎杖根(こじょうこん)といい、利尿、通経剤として用いられる。
俳句では、「虎杖」が春の季語、「虎杖の花」が夏の季語である。
属名の Reynoutria はフランスの自然科学者「レノートル(B. von Reynoutre)さん」の名からきている。
種小名の japonica は「日本の」という意味である。
写真は9月に川口市立グリーンセンターで撮った。
学名:Reynoutria japonica


★前触れの風花ふわり舞うごとく
 北の川原に虎杖の咲き
☆虎杖は痛み取りたる効用の
 あるを思えど可愛い花よ
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by ryudesuyo5 | 2011-09-20 11:50 | 秋の花