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菊芋(キクイモ)

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菊芋(キクイモ)はキク科ヒマワリ属の多年草である。
原産地は北アメリカである。
日本へは江戸時代の末期に渡来した。
逸出したものが野生化し、全国各地に分布している。
アメリカでは、塊茎(芋)が先住民であるインディアンに食用とされてきた。
日本ではあまり栽培はされなかったが、戦時中や戦後の食糧難時代には加工用や飼料用とされた。
草丈は2~3メートルくらいである。
葉は卵形である。
茎の下部では向かい合って生え(対生)、上部では互い違いに生える(互生)。
開花時期は8~10月である。
枝の上部で枝分かれをし、花径6~8センチくらいの小さな向日葵(ヒマワリ)のような黄色い花(頭花)をつける。
花は、真ん中に筒状花が集まり、周りに舌状花を10~20枚くらいつける。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
和名の由来は、花が菊(キク)に似ており、根が芋(イモ)として食用になることからきている。
属名の Helianthus はギリシャ語の「helios(太陽)+anthos(花)」からきている。頭花の様子や日に向いて開くことなどから名づけられた。
種小名の tuberosus は「塊茎のある」という意味である。
写真は9月につくば植物園で撮った。
学名:Helianthus tuberosus


★菊芋の見て欲しいのは花姿
 忘れて欲しい芋のことなど
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by ryudesuyo5 | 2011-08-31 10:25 | 秋の花

沢桔梗(サワギキョウ)

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沢桔梗(サワギキョウ)はキキョウ科ミゾカクシ属の多年草である。
北方領土を含む北海道から九州にかけて分布し、湿地に生える。
海外では、台湾、朝鮮半島、中国東北部、サハリン、シベリアなどにも分布する。
和名の由来は沢に咲く桔梗(キキョウ)ということだが、花も葉もあまり桔梗(キキョウ)には似ていない。
草丈は50~100センチくらいで、枝分かれをしない。
茎は円柱形で、中空である。
葉は披針形(笹の葉のような形)で、互い違いに生える(互生)。
葉の縁には鋭いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は8~9月である。
茎の上部に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、濃い紫色の花をたくさんつける。
花冠は唇形である。
上唇は2つに裂けて横に張り出し、下唇は3つに裂けて前に突き出る。
雄しべは筒のようになって雌しべを包み込んでいる。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Lobelia はイギリスの植物学者「ロベル(M. Lobel)さん」の名からきている。
種小名の sessilifolia は「柄のない葉の」という意味である。
写真は8月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Lobelia sessilifolia


★近づいて眺めたいよと思いつつ
 湿地に生える沢桔梗撮り
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by ryudesuyo5 | 2011-08-30 12:53 | 秋の花

悪茄子(ワルナスビ)

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悪茄子(ワルナスビ)はナス科ナス属の多年草である。
原産地は北アメリカである。
日本にも帰化していて、本州の関東地方から沖縄にかけて分布する。
各地の道ばたや荒れ地に生える。
和名の由来は、繁殖力が強く、刺があって始末の悪い雑草であることからきている。
名付け親は牧野富太郎博士である。
草丈は30~50センチくらいである。
茎は枝分かれをして斜上し、毛が生えている。
また、黄色く鋭い棘を疎らにつける。
葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の縁には大形のぎざぎざ(鋸歯)があり、両面に星状毛(放射状に伸びる毛)が生える。
葉の柄や葉脈上にも鋭い棘がある。
開花時期は7~10月である。
節の間から出た柄に茄子(ナス)によく似た白または淡い紫色の花を4~10輪くらいつける。
花冠は杯状で5つに深く裂ける。
花の後にできる実は球形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、黄橙色に熟する。
属名の Solanum はラテン語の「solamen(安静)」からきているという説がある。
種小名の carolinense は「カロライナの」という意味である。
写真は8月に山形市野草園で撮った。
学名:Solanum carolinense


★鎧いたる身には似合わぬ花つけて
 地を這い生きるその逞しき
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by ryudesuyo5 | 2011-08-29 11:47 | 夏の花

ラベンダーセージ

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ラベンダーセージ(lavender sage)はシソ科アキギリ属の常緑低木である。
ブルーセージ(サルビア・ファリナケア:Salvia farinacea)とサルビア・ロンギスピカタ(Salvia longispicata)との人工交雑種である。
カリフォルニア植物園で作出された。
花穂の様子がラベンダーに似ていることからラベンダーセージと呼ばれる。
学名からサルビア・インディゴスパイアとする場合もある。
草丈は80~150センチくらいである。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は6~11月くらいである。
長い花穂が伸びて、濃い紺色の蝶型の花が咲く。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)である。
属名の Salvia はラテン語の「salvare(治療)」からきている。薬用になるものが多いことから名づけられた。
品種名の Indigo Spires は「藍色の尖塔」という意味である。
写真は9月に京都府立植物園で撮った。
学名:Salvia 'Indigo Spires'


★鈍色の空はどんより低くても
 忘れさせない透き通る青
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by ryudesuyo5 | 2011-08-28 12:06 | 夏の花

蒲(ガマ)

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蒲(ガマ)はガマ科ガマ属の多年草である。
北海道から沖縄にかけて分布し、池や沼などに生える。
海外でも、温帯から熱帯にかけて広く分布する。
草丈は1~2メートルである。
根際から生える葉は線形である。
開花時期は6~8月くらいである。
丸っこいソーセージのような茶色の花穂が雌花で、雄花はその先につく。
肉穂花序(花軸が多肉化して花が表面に密生したもの)と呼ばれている。
花の後にできる実は堅果(皮が堅く、種と接触せずに種を包んでいる果実)である。
種子には毛があり、風に乗って散布される。
「因幡(いなば)の白兎」の話にあるように花粉には止血効果があり、生薬として用いられている。
生薬名は蒲黄(ほおう)という。
また、古くは蒲の雌花から成る果穂は蒲団綿(ふとんわた)として利用されていた。
「蒲団」に「蒲」の字が用いられるのはこのためである。
俳句では、「蒲の花」「蒲の穂」が夏の季語である。
属名の Typha はギリシャ語の「沼(tiphos)」からきている。
種小名の latifolia は「広葉の」という意味である。
写真は8月に山形市野草園で撮った。
学名:Typha latifolia


★どことなくお茶目な姿面白く
 自然の不思議じっと眺めて
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by ryudesuyo5 | 2011-08-27 14:32 | 夏の花

高灯台(タカトウダイ)

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高灯台(タカトウダイ)はトウダイグサ科トウダイグサ属の多年草である。
本州から九州にかけて分布し、山地の草原に生える。
海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。
草丈は30~80センチくらいである。
茎葉に白い汁を含み、毒性がある。
葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
茎先には5枚の葉が輪生する。
開花時期は6~8月である。
茎先と葉の脇に杯状花序(花が杯状の総苞に包まれるて茎先につく)を出し、緑黄色の花をつける。
花には花被がなく、萼状の総苞(花序全体を包む葉の変形したもの)に包まれる。
雌花1個と雄花数個からなり、それぞれ雌しべ、雄しべを1本ずつもつ。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
名の由来は、春に咲く灯台草(トウダイグサ)より大きいことからきている。
なお、この場合の「灯台」とは、昔の室内照明器具である「灯明台」のことである。
根は生薬の大戟(たいげき)になり、下剤、利尿剤として用いられる。
属名の Euphorbia はローマ時代の医師「エウフォルブスさん(Euphorbus)」の名にちなむ。この属の植物の乳液を初めて薬にしたことから名づけられた。
種小名の pekinensis は「北京の」という意味である。
写真は8月に伊吹山で撮った。
学名:Euphorbia pekinensis


★目立たない花は緑の高灯台
 地味が自慢と背伸びして咲く
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by ryudesuyo5 | 2011-08-22 10:25 | 夏の花

力芝(チカラシバ)

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力芝(チカラシバ)は、イネ科チカラシバ属の多年草である。
日本各地に分布し、田の畦や堤防、道端などに生える。
海外では、東アジア、東南アジアなどにも分布する。
草丈は30~80センチくらいになる。
種子と地下茎で繁殖し、枝別れした多くの地上茎が四方に広がる。
葉は線形で、根際から生える。
葉鞘(茎を鞘状に包んでいる葉のつけ根の部分)は平たい。
名の由来は、力一杯引っ張ってもなかなか抜けないというところからきている。
開花時期は9~10月である。
ふさふさした尾のような円柱形の花穂は直立し、剛毛に包まれた濃い紫色の小穂を密生する。
花の後にできる実はえい果(イネ科の果実で薄い木質の果皮が種子に密着している)である。
属名の Pennisetum はラテン語の「penna(羽毛)+ seta(剛毛)」からきている。
種小名の alopecuroides は「スズメノテッポウ属(Alopecurus)に似た」という意味である。
上の写真は9月に向島百花園で撮った。
学名:Pennisetum alopecuroides


★えいこらと力比べをしてごらん
 力芝には根負けしそう
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by ryudesuyo5 | 2011-08-21 13:31 | 秋の花

蔓荊(ハマゴウ)

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蔓荊(ハマゴウ)はクマツヅラ科ハマゴウ属の落葉低木である。
漢字では「浜香」「浜栲」とも書く。
本州の東北地方南部から九州にかけて分布し、海岸の砂地に生える。
海外では、朝鮮半島、中国、東南アジア、ハワイ、オーストラリアなどにも分布する。
茎は砂上を這い、樹高は50~100センチくらいになる。
株全体に香気がある。
葉は灰緑色をした楕円形で波打っており、向かい合って生える(対生)。
葉の裏面は白い軟毛に覆われている。
開花時期は7~9月である。
枝先に円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、青紫色をした唇形の花をたくさんつける。
花径は10~15ミリくらいである。
花冠は上下2つの唇に分かれる。
上の唇は2つに裂ける。
下の唇は3つに裂け、真ん中の裂片は両側の裂片の5倍くらいあり、つけ根に2つの白い斑がある。
秋になると球形で硬い核果(水分を多く含み中に種が1つある)が淡い黒色に熟する。
実はコルク質で、海流に運ばれて広がる。
実を乾燥させたものを生薬で蔓荊子(まんけいし)といい、滋養強壮、解熱、消炎などの薬効がある。
属名の Vitex はラテン語の「vieo(結ぶ)」からきている。この属の1種の枝で篭を編んだことから名づけられた。
種小名の rotundifolia は「円形葉の」という意味である。
写真は7月に国営ひたち海浜公園で撮った。
学名:Vitex rotundifolia


★砂浜を埋めるがごとく咲くという
 蔓荊の花いつか見たいと
★砂浜を埋めるがごとく咲くという
 蔓荊の花求めひたちへ
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by ryudesuyo5 | 2011-08-20 09:58 | 夏の花

南瓜(カボチャ)

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南瓜(カボチャ)はウリ科カボチャ属に属する植物の総称で、蔓性一年草である。
原産地はメキシコ南部から中央アジアにかけた一帯で、各地で栽培されている。
主に栽培されているのは西洋種、東洋種、ペポ種で、それぞれに品種がある。
普段食べているのは西洋種である。
和名の由来は、天文10年(1541)にポルトガル人がカンボジアから東洋種を持ち込んだことからきている。
草丈は30センチくらいである。
蔓は五角形で全体に毛がある。
葉は心臓形で浅く5つに裂け、長い柄がある。
開花時期は6~8月である。
雌雄同株で雄花と雌花がある。
いずれも黄色い大きな花である。
雄花のほうが柄が長く、雌花は柄が短い。
実は形も色も多様である。
食べられるのは外果皮、中果皮、内果皮で、外果皮の外側に残っている薄い果托が実を乾燥から保護している。
種子を乾燥したものを生薬で南瓜仁(なんかにん)という。
脂肪油、タンパク質、ビタミンB1、ビタミンEなどを含有し、疲労回復などの薬効がある。
俳句では「南瓜の花」が夏の季語。「南瓜」が秋の季語である。
属名の Cucurbita はラテン語の「cucumis(ウリ)+orbis(円形)」からきている。ヒョウタンの古代ラテン名を転用したものである。
種小名の maxima は「最大の」という意味である。
写真は8月に向島百花園で撮った。
学名:Cucurbita maxima(西洋種)


★鮮やかにダイナミックに空見つめ
 南瓜の花の咲く中庭で
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by ryudesuyo5 | 2011-08-19 11:35 | 夏の花

野葡萄(ノブドウ)

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野葡萄(ノブドウ)はブドウ科ノブドウ属の蔓性落葉木本である。
北方領土を含む北海道から沖縄にかけて分布し、山地や丘陵、野原などに生える。
海外では、朝鮮半島、台湾、中国、サハリンなどにも分布する。
蔓は長さが3~5メートルくらいになる。
茎のつけ根は太く木質化する。
若い茎には粗い毛がたくさん生えている。
葉は互い違いに生える(互生)。
形はほぼ円形で、普通は3つから5つに裂ける。
縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の根元はハート形である。
開花時期は6~8月である。
葉の反対側に集散花序(枝先に花がつき、その下から枝が出て花をつけることを繰り返すもの)を出し、淡い黄緑色の小さな花をたくさんつける。
花びらは5枚で、雄しべ5本と雌しべ1本がある。
花の後にできる実は球形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、淡い緑色から紫色、空色などに変化する。
実は食べられない。
花の時期に虫が卵を産むので、実が成るにつれて虫が成長し、実が不揃いになったり、斑点ができたり、虫こぶをつくったりする。
茎や葉をすりつぶしたものは生薬の蛇葡萄(じゃほとう)といい、湿布薬となる。
根を乾燥したものは生薬の蛇葡萄根(じゃほとうこん)といい、関節痛などに効く。
属名の Ampelopsis はギリシャ語の「amperos(ブドウ)+opsis(外観)」からきている。ブドウに外観が似たという意味で名づけられた。
種小名の brevipedunculata は「短い花柄のある」という意味である。
変種名の heterophylla は「いろいろの形の葉の」という意味である。
写真は8月に埼玉県三郷市で撮った。
学名:Ampelopsis brevipedunculata var. heterophylla


★ごろごろと不揃いな実をつけるけど
 コバルトブルーがトレードマーク
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by ryudesuyo5 | 2011-08-18 11:12 | 夏の花