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カンナ

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カンナはカンナ科カンナ属の多年草である。
原産地は熱帯アメリカである。
真夏の暑さにも負けずに咲き続けるカンナは、インディカ種(Canna indica)を主体に改良された園芸種である。
和名は花カンナ(ハナカンナ)という。
草丈は100~150センチくらいである。
芭蕉(バショウ)に似た大型の楕円形の葉を数枚つける。
開花時期は6~10月である。
花弁のように見えるのは雄しべが花弁化したもので、本当の花弁は萼のように小さく目立たない。
花の色は緋色、桃色、橙色、黄色、白、絞りなど多彩である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
俳句の季語は秋である。
属名の Canna は、ケルト語の「can(芦)」が転じてこの属の名に使われた。
種小名の generalis は「一般の」という意味である。
写真は9月に大阪市大植物園で撮った。
品種名は上からイタリアーナ、リベレーション、ルシファー、ヒロナムイエローである。
学名:Canna x generalis


★南国の湧き立つようなパッションを
 伝う大輪ビート利かせて
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by ryudesuyo5 | 2011-07-30 13:10 | 夏の花

アマリリス

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アマリリス(Amaryllis)はヒガンバナ科ホンアマリリス属の多年草である。
ただし、ここで述べるのはルドウィッヒ系(大輪系)についてである。
南アメリカのペルーやブラジルを原産地とし、オランダで品種改良が行われた。
これとは別に原種系(アマリリス属)のものがある。
こちらはアマリリス・ベラドンナ(学名:Amaryllis belladonna)と呼ばれ、原産地は南アフリカである。
ルドウィッヒ系は5~6月ころ、葉とともに中空の花茎を伸ばし、大きな花を咲かせる。
草丈は40~60センチくらいで、花径が20センチを超えるものもある。
百合(ユリ)に似た花被片6枚の花である。
目の覚めるような濃紅色のものやピンク、白、絞り、覆輪などがあり、八重咲きや、斑入りの葉のものなどがある。
なお、ホンアマリリス属のものをアマリリス(Amaryllis)と呼ぶのは、かつてアマリリス属に分類されていた名残である。
俳句では夏の季語である。
属名の Hippeastrum はギリシャ語の「hippeos(騎士)+astrom(星)」からきている。拡がった葉と花の様子を表したものである。
種小名の hybridum は「交配種の」という意味である。
写真は5月に芦ノ湖野草園で撮った。
下の写真は6月に富山県中央植物園で撮った。
学名:Hippeastrum x hybridum


★大輪はラテンのリズム刻むよう
 アマリリス咲く雨の箱根に
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by ryudesuyo5 | 2011-07-29 12:19 | 夏の花

朝顔(アサガオ)

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朝顔(アサガオ)はヒルガオ科サツマイモ属の蔓性一年草である。
原産地は東南アジアである。
日本へは奈良時代に中国を経由して薬草として渡来した。
江戸時代に入ってから観賞用として急速に広まり、様々な改良品種がつくられた。
草丈は20センチから600センチくらいである。
葉は幅の広い三尖形だが、様々な変異がある。
開花時期は7~10月である。
早朝に漏斗形の花を開き、昼前にしぼんでしまう。
ただし、日陰にある場合は夕方まで咲き続けることもある。
雄しべは5本、雌しべは1本である。
東京では、入谷の鬼子母神の「朝顔市」(7月6日~8日)が有名である。
種子を生薬で牽牛子(けんごし)といい、利尿剤、下剤とする。
俳句の季語は秋である。
属名の Ipomoea はギリシャ語の「ips(芋虫)+homoios(似た)」からきている。物に絡みついて這い登る性質からから名づけられた。
種小名の nil はアラビア語由来で「藍色」を意味する。
写真は7月に東京都内で撮った。
学名:Ipomoea nil


★朝顔の花一時が涼を呼ぶ
 愛でる心はみな鬼子母神
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by ryudesuyo5 | 2011-07-28 15:47 | 夏の花

駒草(コマクサ)

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駒草(コマクサ)はケシ科コマクサ属の多年草である。
分類体系によってはケマンソウ科とされる。
北方領土を含む北海道から本州の中部地方にかけて分布する。
海外では、サハリン、カムチャツカなどにも分布する。
自生しているのは、他の草の生えない高山の砂礫地で、高山植物の女王と呼ばれる。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
草丈は5~15センチくらいである。
根の際から出る葉には長い柄があり、人参(ニンジン)の葉のように細かく羽状に裂ける。
また、粉をふいたように白っぽい。
開花時期は5~8月である。
茎の先に淡い紅色の花を数輪つける。
花びらは4枚で、先端の2枚が反り返り、真ん中の2枚が剣の先のように突き出す。
この花の形が馬の顔に似ているということで駒草(コマクサ)と名づけられた。
雄しべは6本である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
全草が有毒である。
俳句の季語は夏である。
属名の Dicentra はギリシャ語の「dis(二)+centron(距)」からきている。2枚の花弁に距が突き出していることから名づけられた。
種小名の peregrina は「外来の」という意味である。
写真は8月に志賀高原の東館山高山植物園で撮った。
学名:Dicentra peregrina


★ふらふらとピンクの花を揺さぶって
 咲く駒草に疲れ忘れて
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by ryudesuyo5 | 2011-07-27 09:04 | 夏の花

木槿(ムクゲ)

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木槿(ムクゲ)はアオイ科フヨウ属の落葉低木である。
原産地は中国、インドなどである。
日本へは奈良時代に薬用として朝鮮半島から渡来したと考えられている。
現在では、主に生け垣や庭木として利用されている。
かつては日本にも自生種があったとする説もある。
樹高は2~4メートルくらいである。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は長く、6~10月にかけて咲く。
ハイビスカスや芙蓉(フヨウ)の仲間で一日花だが、夏の間ずっと咲き続ける。
花の色は白、ピンク、赤などで、花径6~10センチくらいの5弁花である。
江戸時代に多くの品種が開発され、基本の一重のほかに、半八重や八重の品種がある。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
韓国では無窮花(ムグンファ)といい、国花になっている。
樹皮を乾燥したものを生薬で木槿皮(もくきんぴ)といい、水虫などに効く。
花を乾燥したものを生薬で木槿花(もくきんか)といい、胃腸炎などに効く。
俳句の季語は秋である。
属名の Hibiscus はギリシャ語由来で「Hibis(エジプトの女神)」の名からきているとの説があり、大形のゼニアオイ属につけられた名である。
種小名の syriacus は「シリアの」という意味である。
写真は7月に小石川植物園で撮った。
学名:Hibiscus syriacus


★薄紅と紅を見事に調和させ
 木槿の夢は果てることなく
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by ryudesuyo5 | 2011-07-26 08:54 | 夏の花

紅葉葵(モミジアオイ)

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紅葉葵(モミジアオイ)はアオイ科フヨウ属の多年草である。
原産地はアメリカ合衆国東南部で、沼地や湿原に生える。
葉は紅葉(モミジ)のように深く手のひら状に裂けており、和名の由来となっている。
草丈は1~2メートルくらいである。
開花時期は7~9月である。
花径が20センチほどもある深紅色ないし桃色の大形五弁花を横向きにつける。
花は一日花である。
雌しべと雄しべは途中まで合着して柱状となり、長く突き出す。
雌しべの柱頭は5つに分かれ、その下に雄しべが群がっている。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
紅蜀葵(コウショッキ)の別名がある。
英名はスカーレットローズマロー(scarlet rose mallow)である。
属名の Hibiscus はギリシャ語由来で「Hibis(エジプトの女神)」の名からきているとの説があり、大形のゼニアオイ属につけられた名である。
種小名の coccineus は「赤い」という意味である。
写真は8月に向島百花園で撮った。
学名:Hibiscus coccineus


★鮮やかな紅葉葵の花姿
 陽に煌けば夏は只中
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by ryudesuyo5 | 2011-07-25 12:49 | 夏の花

オタカンツス・カエルレウス

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オタカンツス・カエルレウスはゴマノハグサ科オタカンツス属の多年草である。
分類体系によってはオオバコ科とされる。
属名の読み方は「オタカンサス」とするものもある。
原産地は南アメリカとオーストラリアである。
草丈は50~80センチくらいである。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は7~12月である。
茎先に花径2~3センチの青紫色の花をつける。
2枚の花びらが上下に唇の形に広がり、中心部が白い。
茎が伸びながら花は次々と咲き上る。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
流通名をブルーキャッツアイという。
青紫色の2枚の花びらと真ん中の白い筋が猫の目を連想させる。
英名はブラジリアン・スナップドラゴン(Brazilian snapdragon)である。
スナップドラゴンは金魚草(キンギョソウ)の仲間のことである。
属名の Otacanthus はギリシャ語の「otos (耳) +akantha (棘)」からきている。
種小名の caeruleus は「青色の」という意味である。
写真は7月に北大植物園で撮った。
学名:Otacanthus caeruleus

★猫の目がニックネームのオタカンツス
 涼やかに咲くブラジル育ち
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by ryudesuyo5 | 2011-07-24 13:48 | 夏の花

蜻蛉草(トンボソウ)

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蜻蛉草(トンボソウ)はラン科トンボソウ属の多年草である。
分類の仕方によってはツレサギソウ属(Platanthera)とされる。
北方領土を含む北海道から九州にかけて分布し、山地の林の中に生える。
海外では、朝鮮半島、中国、ウスリー地方にも分布する。
草丈は15~35センチくらいである。
茎は直立をする。
葉は細長い楕円形で、茎の下部に2枚が互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
葉のつけ根の部分は鞘状となって茎を抱く。
茎の上部には針状の鱗片葉が互い違いに生える(互生)。
開花時期は7~8月くらいである。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、小さな淡い緑色の花を20個くらいつける。
唇弁は舌状で、3つに裂けてT字形となる。
距は(花冠のつけ根が後ろに飛び出たもの)下に垂れ下がる。
和名の由来は、花の形をトンボに見立てたものである。
属名の Tulotis の由来は解明できていない。
種小名の ussuriensis は「ウスリー地方の」という意味である。
写真は8月に日光植物園で撮った。
学名:Tulotis ussuriensis


★雨の中はっと気づけば草むらに
 目立たぬ姿ひょろりと伸びて
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by ryudesuyo5 | 2011-07-23 15:25 | 夏の花

ヘレニウム・コッペリア

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ヘレニウムはキク科マルバハルシャギク属(ヘレニウム属)の多年草である。
和名を団子菊(ダンゴギク)という。
原産地は南北アメリカ大陸である。
ヘレニウム・コッペリアはその園芸品種である。
草丈は50~70センチくらいである。
葉は幅の狭い披針形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は7~9月くらいである。
茎の上部でよく枝分かれをし、それぞれの先に花径3~5センチくらいの頭花をつける。
花の色は茶色っぽいオレンジ色と黄色が混じったような色である。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
属名の Helenium はスパルタ王メネラオスの妻「トロイのヘレン(Helena)」の名からきている。
品種名の Coppelia はバレーの曲名からきている。
写真は7月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Helenium 'Coppelia'


★落ち着いた色合いをしたコッペリア
 群れ咲きすればまるで絨毯
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by ryudesuyo5 | 2011-07-22 11:26 | 夏の花

紺屋カミツレ(コウヤカミツレ)

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紺屋カミツレ(コウヤカミツレ)はキク科カミツレモドキ属の多年草である。
「紺屋」は染物屋ないし染物職人のことで、はじめは藍染屋を意味したが、やがて染物屋全般を指すようになった。
英名はダイヤーズカモミール(dyer's chamomile)である。
ダイヤーも染物屋のことである。
名前の通り煮出したものは金茶系の染料となる。
原産地はヨーロッパである。
草丈は60~100センチくらいである。
葉は羽状に切れ込み、互い違いに生える(互生)。
裂片の縁にも切れ込みが入り、灰白色を帯びた明るい緑色である。
開花時期は5~9月である。
花径2~3センチの黄色い花(頭花)を咲かせる。
筒状花も舌状花も黄色い。
種は薬用オイルとして利用される。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
属名の Anthemis はギリシャ語の「anthos(花)」からきている。
種小名の tinctoria は「染色用の」という意味である。
写真は7月に札幌市の大通公園で撮った。
学名:Anthemis tinctoria


★小さくて色は鮮やか黄金色
 紺屋カミツレぴちぴち咲いて
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by ryudesuyo5 | 2011-07-21 13:00 | 夏の花