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波斯菊(ハルシャギク)

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波斯菊(ハルシャギク)はキク科ハルシャギク属の一年草である。
「波斯」はペルシャのことで、漢字では「春草菊」とも書く。
原産地は北アメリカの西部である。
日本へは明治時代の初期に観賞用として渡来した。
現在では逸出したものが野生化し、道端や空き地、草地などに生える。
草丈は50~120センチくらいである。
全体に無毛である。
葉は2回羽状複葉で、向かい合って生える(対生)。
枝分かれした先に、鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並んで1枚の葉が構成される。
裂片は線形ないし線状の披針形(笹の葉のような形)で、コスモスの葉に似ている。
開花時期は5月から7月である。
舌状花は真ん中が濃い紅色で、周りに黄色の蛇の目模様がある。
筒状花は紫褐色をしている。
咲き始めは花が横に開くが、咲き進むと下に垂れ下がってくる。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
別名を蛇の目菊(ジャノメギク)という。
属名の Coreopsis はギリシャ語の「coris(南京虫)+opsis(似た)」からきている。そう果の形が南京虫に似ているということで名づけられた。
種小名の tinctoria は「着色した」という意味である。
写真は6月に木場公園の外来植物園で撮った。
学名:Coreopsis tinctoria


★小さいが花の模様は派手派手さ
 雑草なんて呼ばずにおくれ
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by ryudesuyo5 | 2011-06-30 12:43 | 夏の花

百日草 (ヒャクニチソウ)

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百日草 (ヒャクニチソウ)はキク科ヒャクニチソウ属の一年草である。
原産地はメキシコである。
日本へは江戸時代の末期に渡来した。
暑い日差しの下で丈夫に咲き続けるのでこの名がついた。
品種改良も進んでおり、花の形や色は多岐に渡る。
草丈は60~100センチくらいである。
茎は直立し、中空である。
葉は長い卵形で、向かい合って生える(対生)
開花時期は5~10月である。
花径は5~10センチくらいである。
一重咲きのものもあるが、八重咲き、ぽんぽん咲きなどのものが多い。
花の色は赤、白、紫色など多彩である。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
学名のジニアの名でも流通している。
俳句の季語は夏である。
属名の Zinnia はドイツ人の植物学者「ツイン(J. G. Zinn)さん」の名からきている。
種小名の elegans は「優美な」という意味である。
写真は9月に京都府立植物園で撮った。
品種名はプロフュージョン・ホワイト、プロフュージョン・ダブルゴールデン、プロフュージョン・ダブルチェリーである。
学名:Zinnia elegans


★思い切り着飾ってみたの似合うかな
 だって私はメキシコ育ち
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by ryudesuyo5 | 2011-06-29 13:33 | 夏の花

雌待宵草(メマツヨイグサ)

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雌待宵草(メマツヨイグサ)はアカバナ科マツヨイグサ属の越年草である。
原産地は北アメリカである。
日本へは明治時代の後期に渡来したとされている。
野生化し、全国各地の道端や河原などに生えている。
大待宵草(オオマツヨイグサ)に比べて花は小形で、雌待宵草(メマツヨイグサ)の名の由来ともなっている。
また、近縁種の荒地待宵草(アレチマツヨイグサ)とは花弁の隙間のあるなしや花弁の形で区別するらしいが、中間種も多く、花期によっても形が違うので、区別は困難なようである。
草丈は50~150センチくらいである。
葉は披針形で、互い違いに生える(互生)。
開化時期は6~9月である。
花径3~4センチくらいの小振りの黄色い四弁花を咲かせる。
花は一日花で、夕方から咲き始め朝にはしぼむ。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Oenothera はギリシャ語の「oinos(酒)+ther(野獣)」からきている。根にブドウ酒のような香気があり、野獣が好むということから名づけられた。
種小名の biennis は「越年生の」という意味である。
写真は7月に国営ひたち海浜公園で撮った。
学名:Oenothera biennis


★眉月を愛でるか今宵月見草
 黙して死する思いの深さ
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by ryudesuyo5 | 2011-06-28 17:19 | 夏の花

落花生(ラッカセイ)

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落花生(ラッカセイ)はマメ科ラッカセイ属の一年草である。
原産地はブラジルやペルーである。
これらの地域では3000年前から栽培されているという。
日本へは江戸時代に中国から渡来した。
それが別名の南京豆(ナンキンマメ)の名の由来である。
ただし、実際に栽培が開始されたのは明治時代であるという。
草丈は30~50センチくらいである。
茎は根際から枝分かれをする。
葉は偶数羽状複葉で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は7~8月である。
葉の脇に黄色い蝶形の花を1~3個つける。
花は一日花である。
花柄のように見えるのは萼筒で、その中を花柱(雌しべ)が伸びている。
受精後に白い茎(子房の柄)が伸びて土にもぐり豆ができる。
実は、長い楕円形で中央がくびれ、表面が網目状の莢になる。
莢の中には赤褐色の薄皮に覆われた白い種子が2~3個入っている。
これがピーナッツである。
花が咲いてから85~90日で収穫できるという。
和名の由来は、子房の柄が伸び、地中にもぐって豆を作ることからきている。
属名の Arachis はギリシャ語の「a(否)+rachis(枝、花梗)」からきている。花が無柄であることから名づけられた。
種小名の hypogea は「地中に生える」という意味である。
写真は7月に東京都薬用植物園で撮った。
実の写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Arachis hypogea


★豆だから形はやはり蝶形の
 黄色い花さ落花生でも
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by ryudesuyo5 | 2011-06-27 11:11 | 夏の花

熊葛(クマツヅラ)

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熊葛(クマツヅラ)はクマツヅラ科クマツヅラ属の多年草である。
本州から沖縄にかけて分布し、道端や原野などに生える。
海外では、アジア、ヨーロッパ、北アフリカなどに広く分布する。
草丈は30~80センチくらいである。
地下茎が横に這う。
茎は直立して上部で枝分かれをし、断面は四角形である。
全体に細かい毛が生える。
根際から生える葉は卵形で3つから5つに裂け、裂片は更に羽状に切れ込む。
葉は向かい合って生える(対生)。
葉の表面は葉脈に沿ってへこみ、皺のようになっている。
開花時期は6~9月である。
茎の上部に穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、淡い紅紫色の花をたくさんつける。
花径は4ミリくらいで、花冠は5つに裂けて横に平らに開く。
蕚は筒状で5つに裂ける。
雄しべは4本、雌しべは1本である。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、4つのブロックからなる。
全草を乾燥させたものを生薬の馬鞭草(ばべんそう)といい、黄疸や下痢の治療薬とされる。
属名の Verbena は宗教上で神聖なある草のラテン名と考えられている。
種小名の officinalis は「薬用の」という意味である。
写真は6月に小石川植物園で撮った。
学名:Verbena officinalis


★しなる鞭震わせながら熊葛
 夏の野に咲く強さを秘めて
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by ryudesuyo5 | 2011-06-26 05:14 | 夏の花

畑韮(ハタケニラ)

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畑韮(ハタケニラ)はユリ科ステゴビル属の多年草である。
分類体系によってはネギ科とされる。
原産地は北アメリカないし南アメリカである。
日本へは明治時代の中期に観賞用として渡来した。
現在では逸出したものが各地で野生化している。
草丈は50センチくらいである。
根際から生える葉は長さ30センチくらいの線形で柔らかく、白っぽい緑色である。
開花時期は4~6月である。
茎先に散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、10輪くらいの小さな白い花をつける。
花径は15ミリくらいで、花びら(花被片)は6枚である。
淡い紅紫色を帯びたものもある。
雄しべは6本で、葯(雄しべの花粉を入れる袋)は黄色い。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
鱗茎で繁殖し、入り込むと除去がむずかしいという。
属名の Nothoscordum はギリシャ語の「nothos(偽)+scordon(ニンニク)」からきている。
種小名の fragrans は「芳しい香りのする」という意味である。
写真は4月に小石川植物園で撮った。
学名:Nothoscordum fragrans


★しっかりと根づき始めた畑韮
 伸ばした茎がどこか可笑しく
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by ryudesuyo5 | 2011-06-25 14:03 | 春の花

シダルケア・マルビフローラ

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シダルケア・マルビフローラはアオイ科シダルケア属の多年草である。
属名の読み方は「シダルセア」とするものもある。
日本名ではキンゴジカモドキ属という。
原産地はカリフォルニア州などアメリカ西部である。
園芸的には、シダルセアの名で流通している。
ホリホック(立葵)を小さくしたような姿で、すっと伸びる細い茎に花をたくさんつける。
このため、流通名をミニホリホックとも言う。
草丈は80~90センチくらいである。
葉は手のひら状に裂け、互い違いに生える(互生)。
開花時期6~8月である。
花径は3センチから5センチくらいで、花弁数は5枚である。
園芸品種も多く、花の色は紫、ピンク、白などである。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Sidalcea は「キンゴジカ属(Sida)+タチアオイ属(Alcea)」からきている。
種小名の malviflora は「ゼニアオイ属(Malva)のような花の」という意味である。
写真は6月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Sidalcea malviflora


★小振りでも夏に似合いの花咲かす
 ミニホリホックが花壇いろどり
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by ryudesuyo5 | 2011-06-24 09:16 | 夏の花

フランス薔薇(フランスバラ)

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フランス薔薇(フランスバラ)はバラ科バラ属の落葉低木である。
学名のロサ・ガリカの名でも知られる重要な原種である。
ヨーロッパで生まれた園芸品種の祖先と考えられている。
原産地は中央ヨーロッパ、コーカサス地方、西アジアなどである。
英名はフレンチローズ(French rose)である。
樹高は1メートルくらいである。
葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。
小葉の形は卵形で、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6~7月である。
花はピンクの一重咲きである。
花弁のつけ根のほうは白くなる。
花径は6センチくらいで、よい香りがする。
花の後にできる実は偽果(子房以外の部分が加わってできている果実)である。
属名の Rosa はケルト語の「rhodd(赤色)」からきている。
種小名の gallica は「赤い」という意味である。
写真は6月に富山県中央植物園で撮った。
学名:Rosa gallica


★何気なくフランス薔薇を調べれば
 奥の深さにため息混じり
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by ryudesuyo5 | 2011-06-23 11:23 | 夏の花

掃溜菊(ハキダメギク)

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掃溜菊(ハキダメギク)はキク科コゴメギク属の一年草である。
原産地は中南アメリカである。
大正時代に牧野富太郎博士が世田谷区経堂の掃溜でこの花を見つけて命名した。
現在では、関東以西に帰化し、空き地や道ばたなどに生える。
好窒素性植物と言われるもので、有機物が捨てられるような場所に生える。
草丈は10~60センチである。
葉はやや長い卵形をしており、向かい合って生える(対生)。
葉の先は尖っていて、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6~10月である。
茎先が分かれて、花径5ミリくらいの小さな頭花をつける。
白い舌状花が5枚あり、先が3つに裂けている。
花の真ん中の筒状花は黄色い。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
生命力は旺盛である。
属名の Galinsoga はスペインの植物学者「ガリンソガ(M. M. de Galinsoga)さん」の名からきている。
種小名の ciliata は「縁毛のある」という意味である。
写真は1月に小石川植物園で撮った。
学名:Galinsoga ciliata


★掃溜に鶴とばかりに顔見せる
 掃溜菊は整った花
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by ryudesuyo5 | 2011-06-21 07:38 | 夏の花

凌霄花(ノウゼンカズラ)

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凌霄花(ノウゼンカズラ)はノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属の蔓性落葉低木である。
原産地は中国で、古くから薬として使われていた。
日本へは平安時代に渡来し、寺院などに植えられた。
幹から気根を出して樹木やフェンスなどを這い登る。
樹高は2~5メートルくらいである。
葉は向かい合って生える(対生)。
奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)である。
3対~6対の小葉からなり、先に1枚の小葉がつく。
小葉の形は細長い卵形で、先は細長く尖り、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6~9月である。
オレンジ色の大きい漏斗状の花をたくさんつける。
花径は5~10センチくらいある。
雨や曇の日が続くと、花や蕾が落ちやすくなる。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
漢名は凌霄花(りょうしようか)で、凌には「しのぐ」、霄には「そら」の意味がある。
「天を凌ぐほど高く登る花」という意味になる。
「ノウゼン」や「ノウゼンカ」とも呼ばれる。
俳句の季語は夏である。
近年はアメリカ凌霄花(アメリカノウゼンカズラ)と交配した園芸品種が販売されており、赤のより濃いものや桃色、黄色などのものもある。
属名の Campsis はギリシャ語の「campsis(湾曲)」からきている。雄しべが弓形をしていることから名づけられた。
種小名の grandiflora は「大きな花の」という意味である。
写真は6月に向島百花園で撮った。
学名:Campsis grandiflora


★艶やかに凌霄花濡れそぼり
 絡むともなく立ちすくみおり
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by ryudesuyo5 | 2011-06-20 11:55 | 夏の花