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シャーレーポピー

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雛罌粟(ヒナゲシ)はケシ科ケシ属の一年草である。
原産地は南ヨーロッパである。
日本へは桃山時代に中国を経由して渡来した。
シャーレーポピー(Shirley poppy)はその園芸品種である。
1880年ころに作出され、今日栽培されるものはほとんどこの品種だという。
草丈は40~60センチくらいである。
根際から生える葉は、羽状に深く裂ける。
茎には葉はつかない。
開花時期は4~5月である。
花径は5~8センチくらいである。
花の色は紅色、ピンク、白などのものがある。
原種は4弁花だが、本種には八重咲きのものが多い。
花びらには紙を揉んだような皺がある。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Papaver はラテン語の「papa(幼児に与える粥)」からきている。ケシの乳汁に催眠作用があるため、粥に混ぜて子どもを寝かせたという。
種小名の rhoeas は「ヒナゲシの」という意味である。
品種名の Shirley は女性名で、女優ではシャーリー・マクレーンなどの例がある。
写真は4月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Papaver rhoeas 'Shirley'


★ふくよかに咲いてみようかどうせなら
 風に揺られてシャーレーポピー
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by ryudesuyo5 | 2011-04-27 10:44 | 春の花

蝦夷蒲公英(エゾタンポポ)

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蝦夷蒲公英(エゾタンポポ)はキク科タンポポ属の多年草である。
日本固有種である。
北海道から本州の中部地方にかけて分布し、平地や低山の草地に生える。
草丈は20~40センチくらいになる。
葉は根元から生え、羽状に深く切れ込む。
長さいものは30センチ以上にもなり大きい。
花茎の上部には毛が密生する。
開花時期は3~5月である。
葉の脇から中空の花茎を伸ばし、花径が4センチくらいある濃い黄色の頭花をつける。
日本在来種のタンポポの中では最も大形の花である。
頭花はすべて両性の舌状花からなる。
総苞の長さは25ミリくらいある。
総苞の長さも在来種の中では一番である。
総苞の直径も太く、 がっしりしている。
総苞片は幅が広くて卵型をしており、反り返らず総苞にくっついている。
また、角状突起もない。
西洋蒲公英(セイヨウタンポポ)は総苞外片が反り返るので区別ができる。
関東蒲公英(カントウタンポポ)は総苞外片に小さな角状突起があることで区別する。
また、蝦夷蒲公英(エゾタンポポ)は総苞外片が太く、長さも内片の2分の1くらいあることで区別する。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
属名の Taraxacum はアラビア語の「tharakhchakon(苦い草)」からきている。
種小名の hondoense は「本州産の」という意味である。
写真は5月に北大植物園で撮った。
学名:Taraxacum hondoense


★蝦夷の地に咲く蒲公英の大きさを
 この眼で見たいの夢を叶えて
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by ryudesuyo5 | 2011-04-26 09:12 | 春の花

土佐水木(トサミズキ)

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土佐水木(トサミズキ)はマンサク科トサミズキ属の落葉低木である。
高知県の固有種で、蛇紋岩地の林の中に生える。
記録としては、埼玉県の秩父でも採取された標本がある。
環境省のレッドリスト(2007)では、「現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては『絶滅危惧』に移行する可能性のある種」である準絶滅危惧(NT)に登録されている。
樹高は2~4メートルくらいである。
葉は幅の広い卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉には柄があってつけ根は心形、先はやや尖る。
葉の縁には波状のぎざぎざ(鋸歯)があり、葉の裏面には毛が生える。
開花時期は3~4月である。
葉の展開に先立って花を咲かせる。
枝先に穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、垂れ下がるように花をつける。
花の色は淡い黄色である。
花弁は5枚、萼片も5枚である。
雄しべは花弁と同じくらいかそれよりも長い。
裂開する前の葯(雄しべの花粉を入れる袋)は暗い紅色をしている。
雌しべは2本で花弁より長く、蕾のときは花の外に出る。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
公園などにも良く植えられている。
日向水木(ヒュウガミズキ)、霧島水木(キリシマミズキ)などの仲間がある。
俳句では春の季語である。
属名の Corylopsis はギリシャ語の「Corylus(ハシバミ属)+opsis(似た)」からきている。葉の形が似ていることから名づけた。
種小名の spicata は「穂状の」という意味である。
写真は3月につくば植物園で撮った。
学名:Corylopsis spicata


★俯いてさり気なく咲く花の芯
 赤々と燃え誰を待つやら
☆鈴の音の血潮の騒ぐ土佐水木
 隠した思い春に咲かなん
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by ryudesuyo5 | 2011-04-19 07:05 | 春の花

紅葉苺(モミジイチゴ)

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紅葉苺(モミジイチゴ)はバラ科キイチゴ属の落葉低木である。
本州の東北地方から中部地方にかけて分布し、山野に普通に生える。
西日本には近縁種の長葉紅葉苺(ナガバモミジイチゴ)が分布する。
樹高は1~2メートルである。
枝や葉の柄、葉の裏面には棘がある。
葉は卵形で手のひら状に3つから5つに裂け、互い違いに生える(互生)。
葉のつけ根の部分は心形で、縁は重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)である。
開花時期は4~5月である。
葉の脇に白い花を下向きにつける。
花びらは5枚である。
萼筒は杯形で、萼片の先は尖る。
花の後にできる実は直径1センチくらいのキイチゴ状果(集合核果) で、6~7月に黄橙色に熟する。
別名を黄苺(キイチゴ)ともいう。
属名の Rubus はラテン語の「ruber(赤)」からきている。赤い実がなることから名づけられた。
種小名の palmatus は「手のひら状の」という意味である。
変種名の coptophyllus は「分裂した葉の」という意味である。
写真は3月に小石川植物園で撮った。
学名:Rubus palmatus var. coptophyllus


★色浅く裂けた葉っぱが変わってる
 紅葉苺に初めて出合い
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by ryudesuyo5 | 2011-04-14 07:02 | 春の花

ナルキッスス・ブルボコディウム

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ナルキッスス・ブルボコディウムはヒガンバナ科スイセン属の多年草である。
分類体系によってはユリ科とされる場合もある。
原産地は地中海沿岸地方の西部である。
英名はペチコートダフォディル(petticoat daffodil)である。
「ダフォディル」は水仙のことである。
そこから流通名をペチコート水仙(ペチコートスイセン)ともいう。
英国王立園芸協会の12分類ではブルボコディウム水仙(ブルボコディウムスイセン)として独立している。
草丈は10~20センチくらいである。
根際から生える葉は細い円柱形である。
開花時期は2~4月である。
花茎の先に1つずつユニークな形の花を横向きにつける。
花の色は淡い黄色から濃い黄色である。
特徴は漏斗状の副花冠が発達していることである。
花びら(花被片)は細い披針形であまり目立たず、ラッパのような副花冠が目に飛び込む。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
変種や園芸品種が多いという。
属名の Narcissus はギリシャ神話の青年の名からきている。泉に映った自分の姿に恋して死に、その後にこの花が咲き出した。
種小名の bulbocodium は「釣鐘形の鱗茎の」という意味である。
写真は3月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Narcissus bulbocodium


★ユニークな花の形が面白く
 副花冠と聞き納得をして
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by ryudesuyo5 | 2011-04-13 08:34 | 春の花

朝鮮連翹(チョウセンレンギョウ)

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朝鮮連翹(チョウセンレンギョウ)はモクセイ科レンギョウ属の落葉低木である。
原産地は朝鮮半島である。
日本では、北海道から九州にかけて植栽をされている。
樹高は2~4メートルである。
近縁種の支那連翹(シナレンギョウ)の枝は直立するが、本種の場合は弓なりになって横に伸びる。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の縁には、上半分にぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は3~4月である。
葉の展開に先立って花をつける。
雌雄異株である。
花の色は鮮やかな黄色で、花冠は4つに深く裂ける。
花径は2~3センチである。
雌花は雌しべが突き出ている。
雄花は雄しべが突き出ている。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Forsythia はイギリスの園芸家「フォーサイス(W. A. Forsyth)さん」の名からきている。
種小名の koreana は「高麗(朝鮮)の」という意味である。
写真は3月につくば植物園で撮った。
学名:Forsythia koreana

★先陣を切って小枝に花つけて
 だけどこれでは隠れもできぬ
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by ryudesuyo5 | 2011-04-12 11:08 | 春の花

姫蔓日々草(ヒメツルニチニチソウ)

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姫蔓日々草(ヒメツルニチニチソウ)はキョウチクトウ科ツルニチニチソウ属の多年草である。
原産地はヨーロッパ中部からコーカサスにかけた一帯である。
耐寒性が強いので寒地での栽培に適し、繁殖力がある。
近縁種の蔓日々草(ツルニチニチソウ)に比べ、葉も花も小形である。
また、匍匐茎の各所で根をはる。
草丈は20~100センチくらいである。
葉は長い楕円形で、密生して垂れ下がる。
蔓日々草(ツルニチニチソウ)と異なり、萼片に毛はない。
開花時期は3~7月くらいである。
花のつく茎が直立し、青紫色の花を咲かせる。
筒状の合弁花で、先が5つに大きく裂けている。
一日花で、日ごと新しい花に咲き変わる。
品種は多く、花の色は紫、青、ピンク、白などがあり、八重咲きもある。
また、葉も覆輪や黄金葉などいろいろある。
花の後にできる実は細長いさや状の袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。
主成分のビンカミンは血圧降下作用があり、全草を薬用とする。
学名のビンカ・ミノールの名でも流通している。
属名の Vinca はラテン語の「pervinca(同属の1種)」の省略形である。
種小名の minor は「より小さい」という意味である。
写真は3月につくば植物園で撮った。
学名:Vinca minor


★地を埋めて葉を敷き詰めたその中に
 点々と咲く紫の花
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by ryudesuyo5 | 2011-04-11 16:16 | 春の花

三葉躑躅(ミツバツツジ)

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三葉躑躅(ミツバツツジ)はツツジ科ツツジ属の落葉低木である。
日本固有種である。
本州の関東地方から近畿地方にかけて太平洋側に分布し、山地の尾根や岩場などに生える。
庭木としてもよく植えられる。
樹高は1~3メートルである。
葉は楕円形ないし卵形で、3枚が枝先に輪生する。
若葉は腺毛(粘着物質を出す毛)があって粘る。
開花時期は3~4月である。
葉の展開に先立って花を咲かせる。
鮮やかなピンクの花がたくさんつく。
花冠の筒部は3~4センチの漏斗形で、先が5つに深く裂けて平らに開く。
雄しべが5本であるのが特徴である。
他のミツバツツジ類は10本である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Rhododendron はギリシャ語の「rhodon(バラ)+dendron(樹木)」からきている。紅色の花をつける木という意味で名づけられた。
種小名の dilatatum は「拡大した」という意味である。
写真は4月に神代植物公園で撮った。
学名:Rhododendron dilatatum


★早春を飾るがごとく華やかに
 三葉躑躅の花は煌き
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by ryudesuyo5 | 2011-04-10 09:03 | 春の花

接骨木(ニワトコ)

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接骨木(ニワトコ)はスイカズラ科ニワトコ属の落葉低木である。
本州から沖縄にかけて分布し、山野の明るい林縁などに生える。
海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。
北海道から東北地方にかけては、葉が大き目な蝦夷接骨木(エゾニワトコ)が分布する。
樹高は2~5メートルくらいである。
根元から生える枝はよく枝分かれする。
葉は奇数の羽状複葉で、向かい合って生える。
小葉は2~3組あり、形は長い楕円形で先が尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は3~5月である。
枝先に白っぽい小さな花を円錐状にたくさんつける。
花径は4~5ミリで筒部はごく短く、先が5つに裂けて反り返る。
5本の雄しべと1本の雌しべが前に突き出た感じになる。
実は球形または楕円形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、夏から秋にかけて赤く熟する。
枝や幹を薄く切って乾燥させたものは生薬で接骨木(せっこつぼく)と呼ばれ、骨折や打撲の湿布薬に使われる。
属名の Sambucus はギリシャ語の「sambuce(古代の楽器)」からきている。茎を林立した様子がこの楽器に似ていることから名づけられた。
種小名の racemosa は「総状花序の」という意味である。
亜種名の sieboldiana は日本植物の研究者「シーボルトの」という意味である。
花の写真は4月に小石川植物園で撮った。
実の写真は5月に小石川植物園で撮った。
学名:Sambucus racemosa subsp. sieboldiana


★接骨木の花の姿に巡り合い
 指折り数う通いし日々を
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by ryudesuyo5 | 2011-04-09 10:53 | 春の花

青木(アオキ)

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青木(アオキ)はミズキ科アオキ属の常緑低木である。
日本固有種である。
北海道の南部から沖縄にかけて分布し、林の中に生える。
また、日陰でもよく育つので、庭園や公園などに植栽される。
樹高は2メートルから3メートルである。
葉は長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉は艶のある濃い緑色で、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉や枝は、冬でも緑が色あせない。
開花時期は3月から5月である。
雌雄異株である。
花は褐色ないし緑色で花弁は4枚である。
果期は11月から4月である。
花の後にできる実は卵形の核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、緑色から赤く熟する。
材は箸、杖、細工物などに利用される。
葉は飼料や薬用(健胃薬に配合)とされる。
属名の Aucuba は日本語の「アオキバ(方言名)」からきている。
種小名の japonica は「日本の」という意味である。
花の写真は3月に小石川植物園で撮った。
実の写真は12月に埼玉県花と緑の振興センターで撮った。
学名:Aucuba japonica


★日陰でも青木は緑に照り映えて
 すくすく育つ寒さに負けず
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by ryudesuyo5 | 2011-04-07 11:53 | 春の花