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薙刀香需(ナギナタコウジュ)

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薙刀香需(ナギナタコウジュ)はシソ科ナギナタコウジュ属の一年草である。
漢字の「需」の字には正しくは「クサカンムリ」がつく。
北海道から九州にかけて分布し、日当たりのよい野原などに生える。
海外では、朝鮮半島、中国、シベリアなどにも分布する。
草丈は30センチから60センチくらいである。
茎は断面が四角形で直立し、上部でやや枝分かれをする。
全体に軟毛が生える。
葉は長めの卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の先は尖り、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は9月から10月である。
茎先に太い花穂を出し、淡い紫色の唇形をした花を片側だけに密につける。
この様子を「薙刀」に見立てたのが名の由来である。
茎葉を乾燥させたものを生薬で香需(こうじゅ)といい、解熱、発汗、利尿などの薬効がある。
全草に精油を含み、強い香りがある。
写真は10月に芦ノ湖野草園で撮った。
学名:Elsholtzia ciliata


★個性ある花の姿で顔を出す
 秋の野原の薙刀香需
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by ryudesuyo5 | 2010-10-29 06:06 | 秋の花

レモンマリーゴールド

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レモンマリーゴールドはキク科マンジュギク属の多年草である。
原産地はメキシコである。
種小名のレモニー(lemomonii)でも流通している。
草丈は30センチから60センチくらいである。
葉は羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並んで1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。
葉には強いレモンのような香りがある。
このため、ハーブとしても利用されている。
開花時期は6月から11月である。
花径3センチくらいの黄色い一重の花(頭花)をたくさんつける。
筒状花も舌状花も黄色い。
舌状花の先は浅く切れ込む。
写真は11月につくば植物園で撮った。
学名:Tagetes lemomonii


★レモニーの一重の花は黄金色
 小春日和に香り爽やか
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by ryudesuyo5 | 2010-10-25 06:28 | 秋の花

達磨菊(ダルマギク)

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達磨菊(ダルマギク)はキク科シオン属の多年草である。
本州の西部から九州にかけて分布し、日本海側の海岸の岩場に生える。
海外では、朝鮮半島やウラジオストクにも分布する。
草丈は20センチから40センチくらいである。
茎は木質化し、上部でよく枝分かれをする。
葉はへら状で、重なり合うように互い違いに生える(互生)。
葉はビロード状の白い毛で覆われている。
開花時期は9月から12月である。
長い花柄の先に、淡い青紫色をした花(頭花)を上向きにつける。
舌状花に囲まれた真ん中の筒状花は黄色である。
総苞片(花序全体を包む葉の変形したもの)は細かく尖り、3列である。
名の由来は、ずんぐりした花姿から玩具の達磨を連想したものであろう。
写真は10月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Aster spathulifolius


★くるりんと葉っぱを巻いて達磨菊
 どこか愉快な姿に見えて
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by ryudesuyo5 | 2010-10-24 17:22 | 秋の花

弁慶草(ベンケイソウ)

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弁慶草(ベンケイソウ)はベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属の多年草である。
北海道から本州の中部地方にかけて分布し、亜高山や高山の岩場や砂礫地などに生える。
海外では、朝鮮半島、中国東北部、シベリア、モンゴル、ヨーロッパなどにも分布している。
日本へは遣唐使などによって中国からもたらされたと言われている。
古名を伊岐久佐(いきくさ)という。
漢字では「活草」とも書くが、これは枯れない強い草という意味が込められている。
その強さを武蔵坊弁慶になぞらえたのが名の由来である。
全体に多肉質で緑白色をしている。
草丈は30センチから80センチくらいである。
茎は直立し、楕円形の葉が向かい合って生える(対生)。
開花時期は7月から11月である。
薄い紅色の小さな花が群がってつく。
花弁は5枚で横に平らに開く。
萼片は5枚、雄しべは10本である。
なお、北海道には近縁種の紫弁慶草(ムラサキベンケイソウ)が自生している。
また、園芸用に市販されているものは大弁慶草(オオベンケイソウ)であることが多い。
こちらのほうが雄しべが長く、花房も豪華である。
写真は10月に東京都薬用植物園で撮った。
俳句の季語は秋である。
学名:Hylotelephium erythrostictum


★薙刀を構え弁慶仁王立ち
 薄紅に花は微笑み
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by ryudesuyo5 | 2010-10-20 05:45 | 秋の花

引起し(ヒキオコシ)

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引起し(ヒキオコシ)はシソ科ヤマハッカ属の多年草である。
北海道の南西部から九州にかけて分布し、日当たりのよい山野に生える。
海外では、朝鮮半島にも分布する。
和名の由来は、弘法大師が倒れていた修験者に絞り汁を飲ませたら元気になったという伝説からきている。
延命草(エンメイソウ)の別名がある。
草丈は80センチから100センチくらいである。
茎の断面は四角形で、下向きの毛が生える。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の縁にぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は9月から10月である。
茎先に円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、淡い紫色をした唇形の花をたくさんつける。
全草が苦く、腹痛や下痢などの薬とする。
写真は10月に板橋区立赤塚植物園で撮った。
学名:Plectranthus japonicus


★小さくて目立たないけど引起
 役に立つんだ不思議な薬
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by ryudesuyo5 | 2010-10-19 06:27 | 秋の花

茶(チャ)

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茶(チャ)はツバキ科ツバキ属の常緑低木である。
単に「茶」と呼んだり「茶の木」と呼んだりする。
原産地は中国の南部とする説が有力である。
日本へは最澄が805年に種子を持ち帰り、比叡山に植えたのが最初という。
若葉を摘んで緑茶や紅茶を作るために、アジア一帯で広く栽植されている。
日本では、暖地では野生化しており、九州には自生するものもある。
日本や中国で栽培されているものは低木だが、インドやスリランカで栽培されているものは高木なのだそうである。
日本のものでも刈り込まなければ5メートルから6メートルに達するらしい。
よく枝分かれをし、細長い卵形で艶のある濃い緑色の葉を互い違いに生やす(互生)。
開花時期は10月から12月である。
葉の脇に白い5弁花を少数やや下向きにつける。
花には黄色い雄しべがたくさんある。
花の後にできる実は偏球形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、熟すと褐色になって裂開する。
俳句では「茶の花」が冬の季語である。
花の写真は10月に小石川植物園で撮った。
実の写真は11月につくば植物園で撮った。
学名:Thea sinensis


★陽が差すと眩しいからと言い訳し
 俯きながら君何思う

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by ryudesuyo5 | 2010-10-18 05:43 | 秋の花

関屋の秋丁字(セキヤノアキチョウジ)

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関屋の秋丁字(セキヤノアキチョウジ)はシソ科ヤマハッカ属の多年草である。
日本固有種である。
本州の関東地方から中部地方にかけて分布し、山地に生える。
「関屋」というのは箱根の関所の番小屋のことで、その辺りに多く生えることが名の由来である。
近縁種の秋丁字(アキチョウジ)は愛知県以西に分布する。
本種のほうが花の柄が少し長い。
草丈は30センチから90センチくらいである。
葉は細長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の先は尖り、縁には低いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は9月から10月である。
いくつか枝分かれしながら花茎を出し、その途中に長い柄のある細長い筒状をした青紫色の花を総状につける。
花冠の先は上下に開いた唇形である。
上の唇は3つに裂け、下の唇のほうが少し長くて浅く2つに裂ける。
花の中には雄しべ4本と花柱(雌しべ)1本がある。
萼は先が5つに裂けている。
写真は10月に軽井沢町植物園で撮った。
学名:Plectranthus effusus 


★頼りなく見えるけれどもしっかりと
 咲いて見せると群れなしながら
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by ryudesuyo5 | 2010-10-17 14:25 | 秋の花

姫蔓蕎麦(ヒメツルソバ)

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姫蔓蕎麦(ヒメツルソバ)はタデ科イヌダテ属(タデ属)の常緑多年草である。
原産地はインド北部からヒマラヤにかけた一帯である。
日本へは明治時代の中期に渡来した。
もともとは園芸用として輸入されたものが野生化している。
草丈は10センチから20センチくらいである。
赤味を帯びた細い茎が枝分かれをし、地面を這うように伸びて広がる。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
葉には暗い紫色をしたV字模様の斑が入る。
開花時期は5月から1月と長い。
茎先に6ミリから8ミリくらいの球形をした円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、淡い紅色の小さな花をたくさんつける。
名の由来は、蔓蕎麦(ツルソバ)に似て小形であることからきている。
ただし、蔓蕎麦(ツルソバ)の花は白い。
写真は10月に芦ノ湖野草園で撮った。
学名:Persicaria capitata (=Polygonum capitatum)


★まん丸な薄紅の花ぽんぽんと
 散りばめ咲くよ姫蔓蕎麦は
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by ryudesuyo5 | 2010-10-16 08:29 | 秋の花

犬酸漿(イヌホオズキ)

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犬酸漿(イヌホオズキ)はナス科ナス属の一年草である。
北海道から沖縄にかけて分布し、道端や空き地などに普通に生える。
海外でも、温帯から熱帯にかけて広く分布している。
日本には古い時代に入ってきた「史前帰化植物」だと考えられている。
全草が有毒である。
草丈は20センチから60センチくらいである。
茎は枝分かれをして横に広がる。
葉は幅の広い卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉には長い柄がある。
葉の先は尖り、縁には疎らなぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の質は紙質で、短い毛が疎らに生える。
開花時期は8月から10月くらいである。
葉の脇から総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、白い小さな花を数個ずつつける。
花径は8ミリくらいで、花冠の先は5つに裂け、やや反り返る。
花の後にできる実は球形で、熟すと黒くなる。
写真は8月につくば市で撮った。
3枚目の写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Solanum nigrum


★たっぷりと毒もちながら涼しげに
 咲けば何やら高貴に見えて

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by ryudesuyo5 | 2010-10-13 05:39 | 秋の花

小車(オグルマ)

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小車(オグルマ)はキク科オグルマ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、湿地や田の畦などに生える。
海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。
地下茎で増える。
草丈は20センチから60センチくらいである。
茎には軟毛があり、上部で枝分かれする。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
開化時期は7月から10月くらいである。
茎先に花径3センチから4センチの黄色の頭花を1つずつつける。
近縁種の歌仙草(カセンソウ)に比べると、外側の花びら(舌状花)の乱れが少ない。
名の由来は、放射状にきれいに並んだ黄色の花を金の小車(牛車)に見立てたものである。
漢字では「御車」とも書く。
写真は10月に板橋区立赤塚植物園で撮った。
学名:Inula britannica subsp. japonica


★夏の陽を浴びて小車きらきらと
 花咲く姿人に愛でられ

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by ryudesuyo5 | 2010-10-11 10:12 | 秋の花