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曼珠沙華(マンジュシャゲ)

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曼珠沙華(マンジュシャゲ)はヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草である。
「曼珠沙華」は梵語で「紅色の花」を意味するという。
彼岸花(ヒガンバナ)、死人花(シビトバナ)などの別名がある。
日本全土に分布し、人里に近い川岸や田の縁などに生える。
古い時代に中国から渡来した帰化植物といわれ、万葉集にも「いちしの花」として詠まれている。
草丈は30センチから60センチくらいである。
花の咲く時には葉はなく、花の後に線状の葉が出て、翌春に枯れる。
開花時期は9月である。
花茎の先に赤い花をつける。
花被片は6枚で強くそり返り、長い雄しべが目立つ。
鱗茎にリコリンというアルカロイドを含み、有毒植物とされている。
漢方では鱗茎を石蒜(せきさん)と言い、去痰、催吐薬にする。
また鱗茎中には大量のデンプンが含まれ、水にさらすと食用になる。
写真は9月に川口市立グリーンセンターで撮った。
学名:Lycoris radiata


★曼珠沙華思いねじれる恋の淵
 燃える思いに身を焼き尽くし

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by ryudesuyo5 | 2010-09-29 19:48 | 秋の花

紺菊(コンギク)

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紺菊(コンギク)はキク科シオン属の多年草である。
野紺菊(ノコンギク)の園芸品種で、濃い青紫色をしている。
ずいぶん古くから栽培されていたらしい。
本州から九州にかけて分布し、山野の草地や庭先などに生える。
草丈は50センチから100センチくらいである。
茎や葉には毛が生えており、よく枝分かれをする。
葉は披針形で、互い違いに生える(互生)。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は8月から11月である。
茎先に散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、花径は2、3センチの濃い青紫色をした花(頭花)をつける。
写真は10月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名 Aster ageratoides subsp. ovatus cv. Hortensis


★野の花を色濃く変えた紺菊は
 雅たたえて静やかに咲き

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by ryudesuyo5 | 2010-09-27 19:06 | 秋の花

犬蓼(イヌタデ)

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犬蓼(イヌタデ)はタデ科イヌタデ属の一年草である。
北方領土を含む北海道から沖縄にかけて分布し、道端などに普通に生える。
海外では、サハリン、朝鮮半島、中国、ヒマラヤなどにも広く分布する。
草丈は20センチから50センチくらいである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の真ん中に逆V字形の斑が入るのが特徴である。
開花時期は6月から11月である。
茎先に長さ1センチから5センチの穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、紅色の小花をたくさんつける。
花弁はなく、花弁のように見えるのは萼である。
萼は5つに深く裂けて花びらのように見える。
雄しべは8本、花柱(雌しべ)は3本である。
花の後にできる実はそう果(果実の中に1つだけ種子があり開かない)で、黒く熟する。
その姿から赤飯(アカマンマ)の別名もある。
犬蓼(イヌタデ)の名には「食べられない蓼」という意味合いがある。
料理に使うのは柳蓼(ヤナギタデ)で、別名を本蓼(ホンタデ)、真蓼(マタデ)などという。
俳句では、「犬蓼の花」「赤のまま」「赤まんま」などが秋の季語である。
写真は10月に板橋区立赤塚植物園で撮った。
学名:Persicaria longiseta


★犬蓼はちょっぴり角を立てながら
 厭よ厭よと涙に濡れて
☆食べられぬ蓼であっても可愛いよ
 赤飯などめでたい名前

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by ryudesuyo5 | 2010-09-26 05:24 | 秋の花

菊苦菜(キクニガナ)

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菊苦菜(キクニガナ) はキク科キクニガナ属の多年草である。
原産地は地中海沿岸地方である。
英名をチコリー(Cichory)といい、若い葉や芽をサラダなどに用いる。
また、根をコーヒーに混ぜて苦味をつけたりする。
食欲増進、消化促進、利尿などの効果があるそうである。
帰化して北海道から九州にかけて分布し、低地の湿原や泥炭地などに生える。
草丈は60センチから120センチくらいである。
茎は直立をする。
根際から生える葉は細長い卵形である。
葉は羽状に切れ込み、蒲公英(タンポポ)の葉に似ている。
茎につく葉は柄がなくて茎を抱き、互い違いに生える(互生)。
開花時期は7月から9月である。
花径2センチくらいのライトブルーの花をつける。
稀にピンクや白のものもあるという。
午後には萎んでしまう半日花である。
写真は8月に軽井沢町植物園で撮った。
学名:Cichorium intybus


★野生化し元気に生える菊苦菜
 ライトブルーの色鮮やかに

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by ryudesuyo5 | 2010-09-25 08:05 | 秋の花

紫苑(シオン)

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紫苑(シオン)はキク科シオン属の多年草である。
本州から九州にかけて分布し、山地のやや湿った所に生える。
野生のものは稀で、中国山地や九州山地にわずかに生育する。
庭に植えられることが多く、逸出して野生化するものもある。
海外では、朝鮮半島、中国、シベリアなどにも分布する。
栽培の歴史は古く、今昔物語にも「思い草」の名で登場する。
元々は根を薬用としたが、平安時代には鑑賞用として植えられるようになったという。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
草丈は150センチから200センチくらいである。
茎には疎らに剛毛が生える。
葉は細長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)があり、両面に短い毛が生えていてざらつく。
下部につく葉ほど大きく、茎につく葉にはほとんど柄がない。
根際から生える葉には長い柄があるが、開花時期には枯れるものが多い。
開花時期は8月から10月くらいである。
花(頭花)は花径が25ミリから35ミリくらいである。
筒状花は黄色く、舌状花は淡い紫色である。
鬼の醜草(オニノシコグサ)の別名がある。
写真は9月に川口市立グリーンセンターで撮った。
俳句の季語は秋である。
学名:Aster tataricus


★穏やかな陽射しに揺れて紫苑咲く
 見せる姿は何も変わらず

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by ryudesuyo5 | 2010-09-24 06:33 | 秋の花

狐の孫(キツネノマゴ)

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狐の孫(キツネノマゴ)はキツネノマゴ科キツネノマゴ属の一年草である。
本州から九州にかけて分布し、野原や道端などに生える。
海外では、朝鮮半島、中国、インドシナ半島、マレー半島、インドなどにも分布する。
草丈は10センチから40センチくらいである。
茎は根元の部分が地を這い、よく枝分かれをする。
葉は長めの楕円形で、向かい合って生える(対生)。
茎にも葉にも下向きの短い毛が生えている。
開花時期は8月から10月である。
茎先に穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、淡い紅紫色の唇形をした花をつける。
花の真ん中には白い星形の模様が入っている。
名の由来は、花穂の形を孫狐のしっぽに見立てたものといわれるが、花が孫狐の顔に似ているからなど諸説があるらしい。
乾燥させると腰痛、風邪などに薬効があるとされており、清の時代には目薬としても利用されたという。
写真は8月につくば植物園で撮った。
学名:Justicia procumbens


★騙す気はないけどちょいと騙されて
 狐の孫は見習いだから

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by ryudesuyo5 | 2010-09-23 08:36 | 秋の花

雁草(カリガネソウ)

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雁草(カリガネソウ)はクマツヅラ科カリガネソウ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、山地の湿った林の中や林の縁などに生える。
海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。
草丈は1メートルくらいである。
茎の断面は四角形で直立し、上部で枝分かれをする。
葉は幅広い卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の先は鋭く尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は8月から9月である。
花のつけ根は筒形で、先が5つに裂けている。
そのうちの下につく1つの裂片が舌状に長く伸びて上側に曲がり、濃い斑点が入る。
雄しべ4本と雌しべは大きく飛び出して弓形に下側へ曲がる。
和名の由来はこの花の様子を雁の首に見立てたものである。
青紫色の花はとても美しいが、全草に強い臭気がある。
別名を帆掛草(ホカケソウ)ともいう。
これは帆掛舟に譬えたものである。
写真は9月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Caryopteris divaricate


★珍しい姿に顔を近づけて
 臭いに驚く雁草は

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by ryudesuyo5 | 2010-09-22 05:38 | 秋の花

肥後体(ヒゴタイ)

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肥後体(ヒゴタイ)はキク科ヒゴタイ属の多年草である。
日本が大陸と地続きだったころから分布する植物と言われ、植物地理学上貴重な存在である。
現在では愛知、岐阜、広島の各県と九州の限られた地域で生育が確認されている。
阿蘇の草原に咲くものがよく知られている。
貝原益軒の「大和本草」にも登場し、江戸時代の中期から栽培されていたことがわかる。
海外では、朝鮮半島の南部にも分布する。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
草丈は、1年目で15センチから20センチくらい、2年目で30センチから40センチくらいになり、小花をつける。
3年目で150センチくらいに育ち、たくさんの花をつける。
開花時期は7月から9月である。
瑠璃色の小さな筒状の花が集まって、花径5センチほどのボールのような花を咲かせる。
葉は縁に棘があり、羽状に切れ込む。
近縁の栽培種として、ヨーロッパ原産の瑠璃玉薊(ルリタマアザミ)がある。
写真は8月に軽井沢町植物園で撮った。
学名:Echinops setifer


★瑠璃玉が陽に照り映えしヒゴタイよ
 涼風を呼ぶ野辺の歌声

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by ryudesuyo5 | 2010-09-21 06:13 | 秋の花

友禅菊(ユウゼンギク)

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友禅菊(ユウゼンギク)はキク科シオン属の多年草である。
和風の名前だが、原産地は北アメリカで、ヨーロッパで改良された。
日本へは明治時代に渡来した。
逸出したものが野生化し、北海道から四国にかけて分布する。
草丈は40センチから100センチくらいである。
葉は披針形で、互い違いに生える(互生)。
葉のつけ根の部分は半ば茎を抱く。
開花時期は9月から12月である。
菊先に散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、花径2センチから3センチの花(頭花)をつける。
花の色は淡い青紫色である。
写真は9月に帯広市野草園で撮った。
学名:Aster nobi-belgii


★ひらひらと花弁の先は風に揺れ
 友禅菊の色はむらさき

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by ryudesuyo5 | 2010-09-20 07:56 | 秋の花

綿(ワタ)

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綿(ワタ)はアオイ科ワタ属の一年草である。
原産地はインドや中南米である。
繊維作物として熱帯から温帯にかけて広く栽培されている。
日本へは平安時代に渡来したという。
草丈は60センチから120センチくらいである。
葉は手のひら状に裂け、互い違いに生える(互生)。
開花時期は8月から10月である。
花径4センチくらいの黄色い5弁花である。
花の中心部は暗い紅色をしている。
花の外側には苞(花のつけ根につく葉の変形したもの)があり、苞の縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
花は翌日には紅紫色になってしぼむ。
実は卵形で、熟すと裂けて開き、長い綿毛のある種子を出す。
綿毛は木綿の原料となるほか、脱脂綿などの原料ともされる。
綿実油は食用油として、天ぷら油、サラダ油などに利用される。
俳句では「綿」が秋の季語、「綿の花」が夏の季語である。
写真は9月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Gossypium herbaceum
 

★この花が綿になるかと眺めれば
 涼しげなれど熱帯の色

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by ryudesuyo5 | 2010-09-19 08:11 | 秋の花