<   2010年 08月 ( 15 )   > この月の画像一覧

河原撫子(カワラナデシコ)

d0126545_19282083.jpg

河原撫子(カワラナデシコ)はナデシコ科ナデシコ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、草地や河原などに生える。
海外では、朝鮮半島や中国にも分布している。
別名を大和撫子(ヤマトナデシコ)ともいう。
これは、唐撫子(カラナデシコ)とも呼ばれる石竹(セキチク)との対比でつけられた名である。
また、単に撫子(ナデシコ)とも呼ばれる。
名の由来は、「撫(な)でるようにかわいい花」ということである。
草丈は30センチから80センチくらいである。
葉は線形ないし披針形で、向かい合って生える(対生)。
葉のつけ根は茎を抱く。
開花時期は6月から9月である。
淡い紅色や白い可憐な花を咲かせる。
花びら(花弁)は5枚で、先が細かく裂ける。
雄しべは10本、雌しべの花柱は2本である。
古名を常夏(トコナツ)と言う。
これは、花期が夏から秋に渡ることからついた名である。
秋の七草の一つで、俳句の季語も秋である。
分類上は、蝦夷河原撫子(エゾカワラナデシコ)の変種とされている。
河原撫子(カワラナデシコ)のほうが萼が長く、苞(花のつけ根につく葉の変形したもの)の数も多い。
写真は7月に向島百花園で撮った。
白花は7月につくば植物園で撮った。
学名:Dianthus superbus var. longicalycinus


★薄紅の大和撫子微笑みて
 誰を待つのか黙し語らず

d0126545_19284045.jpg

d0126545_19291285.jpg

今日の花ドットコム
花図鑑
[PR]
by ryudesuyo5 | 2010-08-30 19:29 | 秋の花

猪の子槌(イノコズチ)

d0126545_10143991.jpg

猪の子槌(イノコズチ)はヒユ科イノコズチ属の多年草である。
漢字では「牛膝」とも書く。
日本固有種である。
本州から沖縄にかけて分布し、道端や林の中などに生える。
別名を日陰猪の子槌(ヒカゲイノコズチ)という。
これは近縁種の日向猪の子槌(ヒナタイノコズチ)と対比してつけられた名前であるが、両者の差異は微細であるという。
草丈は50センチから100センチくらいである。
茎は直立し、上部でもあまり枝分かれをしない。
日向猪の子槌(ヒナタイノコズチ)に比べて全体に毛が少ない。
葉は細長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は8月から9月である。
葉のつけ根に長さ10センチから20センチくらいの穂状花序をつける。
下向きにつく実には棘状の小苞があり、人間や動物にくっついて運ばれる。
名の由来は、茎の節のふくらんだところを猪の膝頭に見立てたところからきているという。
俳句の季語は秋である。
写真は8月に日光植物園で撮った。
学名:Achyranthes bidentata var. japonica


★秋の野にひっつき虫の猪の子槌
 ざらつく肌を指で確かめ
☆隠れんぼ出てきてみれば猪の子槌
 あちこちついて皆で笑って

d0126545_10145894.jpg

今日の花ドットコム
花図鑑
[PR]
by ryudesuyo5 | 2010-08-29 10:15 | 秋の花

冬瓜(トウガン)

d0126545_9343585.jpg

冬瓜(トウガン)はウリ科トウガン属の蔓性一年草である。
1属1種である。
原産地はジャワ島である。
日本へは奈良時代に渡来し、古くから栽培されている。
茎につく葉は大きな円形で浅く5つに裂け、細かい毛がたくさん生える。
茎は長く延びて地上を這い、夏に黄色の花をたくさんつける。
「冬瓜の花は咲いても百に一つ」と言われるように結実するものは少なく、無駄花、アダ花の譬えとされる。
果実は直径が20センチから30センチ、長さが30センチから50センチくらいになり大きい。
夏野菜の定番で、冬まで貯蔵できる瓜ということで冬瓜(トウガン)の名がつけられている。
中国では薬膳料理の食材として重宝され、近年はダイエット食としても注目を集めている。
同じ漢字で「トウガ」とも呼ばれる。
また、種子は生薬の冬瓜子(とうがし)となる。
利尿、緩下、排膿などの薬効がある。
俳句の季語は秋である。
写真は9月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Benincasa hispida


★実るなら咲くも甲斐あることなれど
 冬瓜の花は空しさの中

d0126545_935135.jpg

今日の花ドットコム
花図鑑
[PR]
by ryudesuyo5 | 2010-08-28 09:36 | 夏の花

向日葵(ヒマワリ)

d0126545_19523090.jpg

向日葵(ヒマワリ)はキク科ヒマワリ属の大形一年草である。
原産地は北アメリカであるる
茎は直立し、草丈2メートルから3メートルにもなる。
葉はハート形で、互い違いに生える(互生)。
葉の縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6~10月である。
茎先に花径20センチから30センチくらいの黄色い頭花をつける。
品種改良も進んで、巨大輪のものから中小輪まで様々な品種が生まれている。
栽培用のものは種子は食用とし、また油を採る。
日輪草(ニチリンソウ)、日車草(ヒグルマソウ)などの別名がある。
俳句の季語は夏である。
写真は8月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Helianthus annuus


★眩しげに咲く向日葵に照る日差し
 梅雨明けの空八月の空

d0126545_19525457.jpg

今日の花ドットコム
花図鑑
[PR]
by ryudesuyo5 | 2010-08-18 19:53 | 夏の花

赤花(アカバナ)

d0126545_6111478.jpg

赤花(アカバナ)はアカバナ科アカバナ属の多年草である。
北海道の南西部から九州にかけて分布し、山野の湿地に生える。
海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。
草丈は20センチから70センチくらいである。
葉は長めの卵形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は7月から9月である。
茎の上部の葉の脇に淡い紫紅色の小さな4弁花を十字形につける。
花びらの先は浅く2つに裂ける。
雄しべは8本、雌しべは1本である。
雌しべは棍棒のようにふくらむ。
花の後にできる種子には白い冠毛があり、風に乗って運ばれる。
名の由来は、秋に葉や茎が赤く染まることからきている。
また、若菜はお浸しなどにされる。
そのため漢字では「赤葉菜」とも書く。
写真は8月に志賀高原で撮った。
学名:Epilobium pyrricholophum


★茎も葉も色づき見せる赤花は
 秋の訪れ知らせるように

d0126545_6113063.jpg

今日の花ドットコム
花図鑑
[PR]
by ryudesuyo5 | 2010-08-17 06:12 | 夏の花

仙人草(センニンソウ)

d0126545_19433272.jpg

仙人草(センニンソウ)はキンポウゲ科センニンソウ属の蔓性多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、道端や林の縁などに生える。
海外では、朝鮮半島、台湾、中国などにも分布する。
茎の長さは数メートルに達する。
葉は3枚から7枚の小葉からなる羽状複葉で、向かい合って生える(対生)。
小葉はやや艶があって厚みがある卵形である。
先は尖り、縁にぎざぎざはない(全縁)。
開花時期は8月から9月である。
葉の脇に花径2、3センチくらいの白い花をたくさんつける。
花弁状に見えるのは4枚の萼である。
花の後に、羽毛のあるそう果(果実の中に1つだけ種子があり開かない)を結ぶ。
名の由来は、果実の先につく長い毛を仙人の髭に見立てたものと言われる。
茎や葉にかぶれを起こす有毒物があるが、鎮痛・利尿薬としても利用される。
写真は7月に東京都薬用植物園で撮った。
実は9月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Clematis terniflora


★風車ぐるぐる回し遊んだ日
 ふと思い出す髭撫でながら

d0126545_19435472.jpg

d0126545_19443273.jpg

d0126545_19444970.jpg

今日の花ドットコム
花図鑑
[PR]
by ryudesuyo5 | 2010-08-16 19:45 | 秋の花

野薊(ノアザミ)

d0126545_10361976.jpg

野薊(ノアザミ)はキク科アザミ属の多年草である。
日本固有種である。
本州から九州にかけて分布し、山野に生える。
草丈は50センチから100センチくらいである。
根際から生える葉は花の時期にも枯れない。
茎につく葉は茎を抱き、鋭い棘がある。
葉は羽状に裂ける。
開花時期は5月から8月である。
茎の先に頭花を上向きにつけ、筒状花をたくさん咲かせる。
花の下にある総苞片(花序全体を包む葉の変形したもの)が球形で、ねばねばするのが特徴である。
花の色は紅紫色のものが多いが、白いものもある。
俳句では「薊」が春の季語で、夏薊、秋薊などの季語もある。
写真は8月に志賀高原で撮った。
学名:Cirsium japonicum


★野薊は紅つけ揺れて誰誘う
 衣の下に棘を隠して

d0126545_10363689.jpg

今日の花ドットコム
花図鑑
[PR]
by ryudesuyo5 | 2010-08-15 10:37 | 夏の花

青紫蘇(アオジソ)

d0126545_1227043.jpg

青紫蘇(アオジソ)はシソ科シソ属の一年草である。
原産地は中国の南部である。
日本へは縄文時代に渡来していたと言われる。
畑で栽培されるほか、逸出して野生化したものも見かける。
草丈は20センチから50センチくらいである。
茎は直立し、断面は四角形である。
葉は広めの卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉には長い柄があって先は尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は8月から9月である。
枝先に穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、白ないし淡い紫色の小さな花を密につける。
花は筒状の唇形で、下唇は3つに裂け、真ん中のものが一番大きく、さらに2つに裂ける。
葉は大葉(おおば)とも呼ばれ、香味野菜として広く料理に利用される。
葉は生薬で紫蘇葉(しそよう)といい、殺菌、防腐、解熱、解毒作用がある。
種子は紫蘇子(しそし)といい、鎮咳・去痰の薬効がある。
俳句では「紫蘇」が夏の季語、「紫蘇の実」が秋の季語である。
写真は9月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Perilla frutescens var. crispa form. viridis


★青紫蘇の幼き葉色紅交じり
 どこかひ弱に見えるも愛し

d0126545_12272124.jpg

今日の花ドットコム
花図鑑
[PR]
by ryudesuyo5 | 2010-08-14 12:28 | 秋の花

大反魂草(オオハンゴンソウ)

d0126545_1156180.jpg

大反魂草(オオハンゴンソウ)はキク科オオハンゴンソウ属の多年草である。
原産地は北アメリカで、ケベック州からフロリダ州にかけて分布する。
日本へは明治時代の中期に園芸植物として渡来した。
逸出したものが川岸や草地などに広がり、旺盛な繁殖力で野生化している。
種子とともに地下茎で繁殖をする。
北海道と本州を中心に分布している。
2006年2月から「外来生物法」で特定外来生物に指定され、栽培や移動ができなくなった。
草丈は1メートルから3メートルくらいである。
茎には毛は生えておらず、白っぽい。
葉は羽状に5つから7つに深く裂け、互い違いに生える(互生)。
開花時期は7月から9月である。
茎の上部で枝分かれをし、先に黄色い花(頭花)をつける。
花径は5センチから7センチくらいあり、筒状花の周りに舌状花がつく。
舌状花は細長く、やや垂れ下がっている。
種子には冠毛があって風で散布される。
和名は反魂草(ハンゴンソウ)に似て花が大きいというところからきているが、実際にはあまり似ていない。
「反魂」は魂を呼び戻すという意味で、手のひら状に裂ける葉を幽霊の手に見立てたともいう。
大反魂草(オオハンゴンソウ)の名の由来も葉っぱのほうにあるのかもしれない。
上の写真は8月に日光の中禅寺湖畔で撮った。
下の写真は9月に北大農学部の花木園で撮った。
学名:Rudbeckia laciniata


★草原を鮮やかな黄に染め上げて
 やりすぎたかなと大反魂草

d0126545_11564064.jpg

今日の花ドットコム
花図鑑
[PR]
by ryudesuyo5 | 2010-08-10 11:57 | 夏の花

アブチロン

d0126545_12353963.jpg

アブチロンはアオイ科イチビ属(アブチロン属)の常緑小低木である。
原産地は中南アメリカである。
アブチロンの仲間には様々な品種があるが、ハイビスカスに似た花を咲かせるものはアブチロン・ヒブリドウムと呼ばれる。
交雑種であるが、どのような品種による交雑なのかは解明されていないという。
日本へは大正時代に渡来した。
樹高は50センチから200センチくらいである。
葉は心臓形で、互い違いに生える(互生)。
葉は切れ込みのないものや、3つないし5つに裂けるものがある。
開花時期は4月から9月である。
暖地では周年開花をする。
花は葉の脇に1つつき、普通は下向きに咲く。
花径は3センチから5センチくらいある。
花冠は鐘形か盃形で、花弁は5枚である。
萼片も5枚である。
花の色は、白、黄色、橙色、赤などのものがある。
写真は2月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Abutilon x hybridum


★南国の煌く陽射し浴びるよう
 アブチロン咲く眩しい白さ

d0126545_12355766.jpg

今日の花ドットコム
花図鑑
[PR]
by ryudesuyo5 | 2010-08-09 12:36 | 四季咲きの花