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朴の木(ホオノキ)

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朴の木(ホオノキ)はモクレン科モクレン属の落葉高木である。
日本特産である。
北海道から九州にかけて分布し、山地などに生える。
樹高は15~30メートルくらいになり、幹の太さも100~150センチくらいになる。
幹は真っ直ぐに伸び、枝も上方に伸びる。
樹皮は灰白色をしている。
葉は互い違いに生え、倒卵形といって卵を逆さにしたような長い楕円形で、長さは20~50センチくらいになる。
これは日本産の広葉樹中で最も大きい。
古代には食物を盛る器として用いられた。
現在でも、朴葉味噌などで知られている。
葉の表面は緑色、裏面は灰白色を帯びた緑色である。
葉の周りにぎざぎざ(鋸歯)はなく全縁で、波打ったようになる。
開花時期は5~6月である。
枝先に花径15~20センチくらいの大きなクリーム色をした杯形の花が上向きにつく。
花には強い香りがある。
花びらは8~9枚あり、萼片は3枚である。
中央部には、たくさんの雄しべと雌しべが集まって円錐状についている。
実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)がたくさん集まった集合果で、落葉のころに赤く熟する。
材は狂いが少なく、寄木や彫刻、下駄の歯、家具などに用いられている。
俳句では「朴の花」が夏の季語である。
写真は5月に神代植物公園で撮った。
学名:Magnolia hypoleuca (=Magnolia obovata)


★天空と契り交わすや朴の花
 伸びる梢も空をめざして

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by ryudesuyo5 | 2010-05-31 05:09 | 夏の花

毛狐の牡丹(ケキツネノボタン)

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毛狐の牡丹(ケキツネノボタン)はキンポウゲ科キンポウゲ属の多年草である。
本州から沖縄にかけて分布し、湿り気のある道端や湿地などに生える。
海外では、朝鮮半島、台湾、中国にも分布する。
草丈は40センチから60センチくらいである。
葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で切れ込みが深く、先が尖る。
根際から生える葉には長い柄がある。
茎につく葉は互い違いに生える(互生)。
開花時期は3月から7月である。
花径1センチくらいの黄色い花を咲かせる。
花には光沢があり、後ろに萼がある。
花弁は5枚である。
雄しべ、雌しべはたくさんある。
花の後には、球状に集合した実をつける。
実には棘がある。
雌しべの1つ1つが棘になるのである。
近縁種の狐の牡丹(キツネノボタン)との違いは、茎に毛が多いことである。
また、狐の牡丹(キツネノボタン)のほうは実の棘の先が曲がっている。
「狐の牡丹」の名の由来は、葉が牡丹に似ているところからきている。
有毒植物で、皮膚に対する刺激性成分を含んでいる。
芹(セリ)と生育場所が似ているので誤認されて採集されることがあるという。
写真は5月につくぱ植物園で撮った。
学名:Ranunculus cantoniensis


★あぜ道で風に吹かれて毛繕い
 毛狐の牡丹眩しい黄金

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by ryudesuyo5 | 2010-05-30 12:29 | 夏の花

豚菜(ブタナ)

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豚菜(ブタナ)はキク科エゾコウゾリナ属の多年草である。
ヨーロッパ原産の帰化植物である。
蒲公英(タンポポ)の花が終わったころから夏にかけて、蒲公英(タンポポ)とよく似た花を咲かせる。
ただし、タンポポ属は1つの花茎に1つの頭花をつけるが、豚菜(ブタナ)は花茎が枝分かれして複数の頭花をつける。
昭和8年に北海道で最初に確認され、以後各地に広がったという。
草丈は50センチから60センチくらいになる。
葉は根際から生える葉だけである。
不揃いの波形のぎざぎざ(鋸歯)があり蒲公英(タンポポ)に似ているが、葉の両面や縁には剛毛が生える。
開花時期は6月から9月である。
茎の先に花径3センチから4センチの舌状花だけからなる頭花をつける。
舌状花は黄色で、遠くから見ると蒲公英(タンポポ)のように見える。
写真は5月につくば植物園で撮った。
学名:Hypochaeris radicata


★遠目には蒲公英咲くと見間違う
 豚菜の花は夏陽を浴びて

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by ryudesuyo5 | 2010-05-29 04:03 | 夏の花

野茨(ノイバラ)

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野茨(ノイバラ)はバラ科バラ属の落葉低木である。
北海道の南西部から九州にかけて分布し、山野に自生する。
海外では、朝鮮半島にも分布する。
樹高は1、2メートルくらいである。
半蔓性で、鋭い棘がある。
葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。
小葉は5枚から9枚で1組になる。
小葉の形は楕円形ないし幅の広い卵形である。
先は尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
艶はなく、裏面に短い毛が生えている。
開花時期は5、6月である。
枝先に花径2センチくらいの白い花を総状につける。
花びらは5枚で、ほのかな香りがする。
萼片は披針形で反り返り、毛が密生している。
花の真ん中には雄しべがたくさんある。
秋に赤い実ができる。
生薬名を営実(えいじつ)と呼び、利尿剤、下剤とされる。
別名を野薔薇(ノバラ)ともいう。
写真は5月に市川市万葉植物園で撮った。
実の写真は12月に小石川植物園で撮った。
学名:Rosa multiflora


★野茨の鋭き棘もものとせず
 君を射止めん心のままに

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by ryudesuyo5 | 2010-05-28 06:36 | 夏の花

浜梨(ハマナス)

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浜梨(ハマナス)はバラ科バラ属の落葉低木である。
北方領土を含む北海道に多く、本州では太平洋側は茨城県、日本海側は島根県にかけて分布し、海岸の砂地などに生える。
また、庭木とされる。
北海道の花に指定されている。
海外では、朝鮮半島、中国東北部、サハリン、カムチャツカ半島などにも分布する。
樹高は1、2メートルである。
枝は太く、また刺が多く鋭い。
葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。
小葉の形は長い楕円形である。
表面は艶つやがあって毛は生えず、裏面には毛が密生する。
開花時期は5月から8月である。
枝先に紅色の5弁花を1輪から3輪ずつつける。
花の色は白いものもある。
花径は6センチから8センチくらいある。
野生のバラの仲間では最も大きな花である。
花の後にできる実は偽果(子房以外の部分が加わってできている果実)で赤く熟し、甘酸っぱい梨に似た味がする。
このことから「浜梨」と呼ばれていたのが訛って「ハマナス」になったという。
俳句では花が夏の季語である。
また、実は秋の季語である。
花の写真は5月につくば植物園で撮った。
実の写真は7月に向島百花園で撮った。
学名:Rosa rugosa


★何食わぬ顔で浜茄子微笑めど
 染まる紅色隠すすべなく

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by ryudesuyo5 | 2010-05-27 19:12 | 夏の花

松葉菊(マツバギク)

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松葉菊(マツバギク)はツルナ科マツバギク属の常緑多年草(半耐寒性)である。
原産地は南アフリカで、砂漠などに自生する。
日本へは明治時代に渡来した。
地を這うように広がるので石垣などに植える。
開花時期は4月から8月である。
菊(キク)に似た花が株を覆うように咲く。
花の色はピンクが基本だが、黄色や橙色などのものがあり、八重咲きもある。
ただし、花は夜になると閉じてしまう。
名の由来は、葉が松(マツ)に似ており、花が菊(キク)に似ているというところからきている。
多肉植物で、仙人掌菊(サボテンギク)の別名がある。
俳句の季語は夏である。
写真は5月に埼玉県三郷市で撮った。
学名:Lampranthus spectabile


★くっきりと咲いてみたよと松葉菊
 零す雫に色香を増して

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by ryudesuyo5 | 2010-05-26 06:28 | 夏の花

アルストロメリア

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アルストロメリアはユリ科ユリズイセン属(アルストロメリア属)の多年草である。
分類はユリズイセン科(アルストロメリア科)とする場合もある。
和名は百合水仙(ユリズイセン)である。
原産地はブラジル、チリ、ペルーなどの南アメリカ大陸である。
原種は60種類くらいあり、さまざまな地形に生える。
オランダで品種改良が行われ、大量栽培されるようになった。
日本へは昭和のはじめに渡来したが、普及はしなかった。
近年になって人気が出てきた。
英名はリリーオブザインカ(lily of the Incas)である。
そこから「インカの百合」とも呼ばれる。
草丈は50センチから100センチくらいである。
葉は幅の広い披針形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は5月から7月である。
茎先から散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を出し、長さ5センチくらいの筒状花をつける。
花被片は6枚である。
内花被片が3枚、外花被片が3枚ある。
花の色はオレンジ、黄色、ピンク、紫、白などがあり、内花被片の内側には斑点がある。
この斑点は昆虫を誘うためのものである。
雄しべは6本あり、曲がっている。
写真は5月に埼玉県花と緑の振興センターで撮った。
学名:Alstroemeria spp.


★誕生を祝い子からのプレゼント
 インカの百合は笑みをたたえて
☆幸福な日々は優しい出来事に
 包まれ生きん明日も祈りて

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by ryudesuyo5 | 2010-05-25 06:31 | 夏の花

富貴草(フッキソウ)

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富貴草(フッキソウ)はツゲ科フッキソウ属の常緑小低木である。
北海道から九州にかけて分布し、山中の樹下に生える。
海外では、中国やサハリンにも分布している。
一年中葉が茂っているのを繁栄のシンボルととり、おめでたい名前がつけられた。
樹高は20センチから30センチくらいである。
茎の下部は地を這う。
葉は楕円形で、輪生状に互い違いに生える(互生)。
葉の質は厚く、艶がある。
開花時期は3月から6月くらいである。
花穂を直立し、花弁のない花をつける。
雄花は茎の上に密につき、下に雌花が5個から7個つく。
両方とも花弁がなく、4枚の萼弁がある。
写真は5月に上高地で撮った。
学名:Pachysandra terminalis


★名の割に目だった花でないけれど
 緑は綺麗目を休めてね

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by ryudesuyo5 | 2010-05-24 05:22 | 春の花

勿忘草 (ワスレナグサ)

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勿忘草 (ワスレナグサ)はムラサキ科ワスレナグサ属の多年草である。
園芸上は一年草扱いをされる。
原産地はヨーロッパである。
日本では観賞用に栽培され、逸出したものが湿ったところに野生化している。
特に北海道や長野県に多い。
草丈は20センチから50センチくらいである。
茎や葉には灰白色の軟毛が生える。
葉はへら形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は5月から7月である。
花径5ミリから10ミリくらいの花を次々に咲かせる。
花冠は5つに裂けて横に開く。
花の色は青紫色で、喉の部分が黄色い。
園芸品種には花の色がピンクのものや白いものもある。
俳句の季語は春である。
写真は5月につくば植物園で撮った。
学名:Myosotis scorpioides


★淡き夢勿忘草の呼び覚まし
 じっと佇む和みの中に

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by ryudesuyo5 | 2010-05-23 12:42 | 夏の花

カミツレ

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カミツレはキク科シカギク属(マトリカリア属)の一年草である。
原産地はヨーロッパ、西アジアである。
カミツレの名前はオランダ語のkamilleを「加密列」などと表記したことに由来している。
江戸幕府がオランダから取り寄せた薬草の一つとして渡来したのである。
草丈は30センチから60センチである。
葉は羽状に細かく裂ける。
開花時期は5月から6月である。
茎先に、中心が黄色く周りが白い花径2センチくらいの花を咲かせる。
成熟するにつれて花芯が盛り上がり、周辺の舌状花は垂れ下がってくる。
花には甘い芳香があり、ハーブとして全国で栽培されている。
滋養強壮効果があり、ヨーロッパでは古代バビロニアの時代から既に薬用として用いられていたという。
ジャーマンカモミール(German chamomile)の名でも流通している。
写真は5月に小石川植物園で撮った。
学名:Matricaria chamomilla(=Matricaria recutica)


★舌をかむ名前だなんて言わないで
 カミツレの花体にいいよ

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by ryudesuyo5 | 2010-05-22 05:02 | 夏の花