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芹葉飛燕草(セリバヒエンソウ)

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芹葉飛燕草(セリバヒエンソウ)はキンポウゲ科オオヒエンソウ属(デルフィニウム属)の一年草である。
原産地は中国である。
日本へは明治時代に渡来した。
現在は関東地方で野生化しており、草地や林の中などに生える。
草丈は20センチから50センチくらいである。
茎は直立し、上部で枝分かれをする。
葉は2、3回3出複葉で、互い違いに生える(互生)。
3出複葉というのは三つ葉のことである。
2、3回枝分かれを繰り返し、先に三つ葉をつけて1枚の葉となる。
小葉は羽状に切れ込む。
開花時期は3月から5月である。
長さ2センチくらいの淡い青紫色をした小さな花を、1つの花柄に2輪から4輪くらいずつつける。
花弁のように見えるのは萼片で5枚ある。
花の後ろに飛び出た距が目立つ。
花弁は萼片の内側に4枚あるが、短くて目立たない。
「飛燕草」の名は燕が飛んでるような形の花ということで名づけられたものである。
その中でも葉の形が葉が「芹」に似ているということで、この名前がつけられた。
写真は5月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Delphinium anthriscifolium


★空を飛ぶ願い抱いているのかな
 水色の夢春風に揺れ

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by ryudesuyo5 | 2010-04-30 19:33 | 春の花

薺(ナズナ)

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薺(ナズナ)はアブラナ科ナズナ属の一年草である。
北海道から沖縄にかけて分布し、田畑や畦道、道端、荒れ地などに普通に見られる。
春の七草の一つであり、若苗を食用にする。
アブラナの仲間で、冬の野草として昔は貴重なものであったのだろう。
草丈は10センチから50センチくらいである。
葉は初期にはさじ形をしているが、花が咲くころには細長い被針形となる。
茎の上部につく葉は茎を抱き、互い違いに生える(互生)。
根際から生える葉はロゼット状となり、羽状に切れ込む。
開花時期は2月から6月である。
花径15ミリから35ミリくらいの小さな白い十字花をたくさんつける。
花弁は4枚、萼片も4枚である。
雄しべは6本、雌しべは1本である。
下のほうには実ができるが、先端部には次々と蕾ができて開花する。
別名をぺんぺん草(ペンペングサ)ないし三味線草(シャミセングサ)という。
これはいずれも実が三味線の撥(ばち)に似ているところからきている。
慣用句に「ぺんぺん草も生えない」というのがあるが、これは薺(ナズナ)が荒廃した土壌であっても生育するところからきている。
俳句の季語は春である。
写真は3月に江戸川河畔で撮った。
学名:Capsella bursa-pastoris


★バチの音を聞いておくれというように
 薺の花が春の川原に

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by ryudesuyo5 | 2010-04-29 07:23 | 春の花

満天星躑躅(ドウダンツツジ)

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満天星躑躅 (ドウダンツツジ)はツツジ科ドウダンツツジ属の落葉低木である。
原産地は日本である。
この仲間は東アジアやヒマラヤに10種ほど分布するという。
山地の岩の上などに自生するが、花も紅葉も美しいので庭や公園にも植えられる。
一般家庭にも多く植えられ、刈り込んで生垣などにもしている。
樹高は1から3メートルくらいである。
枝は細く、車輪状に枝分かれをする。
葉は楕円形で、枝先に輪生状に集まって互い違いに生える(互生)。
葉の縁には細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は4、5月である。
枝先に白い壷形の花を2輪から4輪くらい下垂して咲かせる。
長さは7、8ミリで、花冠の先は5つに裂ける。
雄しべは10本である。
花期には木全体が真っ白になることから「満天星」の文字が充てられた。
また、「灯台躑躅」と書くこともあるが、これは枝分かれする形が灯明台に似ていることから充てられたようである。
花色は白のほかに白地に赤い縞模様が入る更紗満天星(サラサドウダン)や赤い花を咲かせる紅花満天星(ベニバナドウダン)などがある。
俳句では満天星(ドウダン)が春の季語である。
紅葉の写真は11月につくば植物園で撮った。
花の写真は4月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Enkianthus perulatus


★ころころと転がるような花の精
 緑の風にそっとほころび
☆天空の星を集めて花咲かせ
 満天星躑躅風に揺れなん

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by ryudesuyo5 | 2010-04-28 06:18 | 春の花

ナスタチウム

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ナスタチウムはノウゼンハレン科キンレンカ属の多年草である。
園芸上は春まきの一年草として扱われる。
原産地は南アメリカである。
ペルー、コロンビア、ブラジルなどに分布し、熱帯でも涼しい高地に生える。
日本へは江戸時代に渡来し、観賞用に栽培されてきた。
和名を金蓮花(キンレンカ)という。
葉が蓮の花に似ているところからつけられた名前である。
草丈は30センチから60センチくらいである。
茎は蔓状で多肉質である。
2、3メートルくらいまで伸びる。
葉は柄が長く卵形でハスに似ている。
開花時期は4月から11月である。
花は長い花柄に1輪ずつつき、紅色、黄色、橙色などの5弁花を咲かせる。
英名をインディアンクレス(Indian cress)といい、欧米では古くから食べる薬として利用されてきた。
胃腸の機能を高めたり、貧血を改善したりするのに効果がある。
葉はピリッとしたわさび風味が特徴で、サラダやサンドイッチに用いると美味しい。
若い実はピクルスにしたりする。
写真は4月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Tropaeolum majus


★まろやかな葉先にすっと背を伸ばし
 咲く金蓮花滋養に満ちて
☆蓮の葉に似せて作れり金蓮花
 薬となりし花も可憐に

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by ryudesuyo5 | 2010-04-27 06:17 | 春の花

ライラック

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ライラックはモクセイ科ハシドイ属の落葉低木ないし小高木である。
原産地はバルカン半島である。
16世紀にヨーロッパ全体に広がった。
日本へは明治時代の中期に渡来した。
ライラックは英語名で、フランス語ではリラと呼ばれる。
また、紫丁香花(ムラサキハシドイ)という和名もある。
樹高は4メートルから7メートルくらいである。
葉はハート形をしており、革質で光沢がある。
開花時期は4、5月である。
先が4裂した花径1センチくらいの筒状花を密生して円錐花序をつくる。
花序の長さは10センチから20センチくらいである。
雄しべや雌しべは花冠より短い。
丁香花(ハシドイ)のほうは花の外に突き出ている。
多くの園芸品種が作出されていて、一重咲き、八重咲きのそれぞれに白、淡青色、濃紫色がある。
香りがよく、香水の原料ともされる。
また、ライラックは色の名前(薄い紫色)にもなっている。
札幌市の花として知られ、毎年5月の下旬に「ライラック祭り」が開催される。
俳句の季語は春である。
写真は4月につくば植物園で撮った。
学名:Syringa vulgaris


★咲き出ずる赤紫の花房は
 緑の風に芳香を放ち

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by ryudesuyo5 | 2010-04-26 06:17 | 春の花

アネモネ

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アネモネ(Anemone)はキンポウゲ科アネモネ属(イチリンソウ属)の多年草である。
イスラエルなど地中海沿岸地方に自生する野生種を、ヨーロッパで園芸用に改良した。
自生地の一つであるパレスチナから十字軍の土産としてヨーロッパに導入され、15世紀から18世紀にかけてイギリスとオランダで盛んに育種が行われたのだという。
日本へは明治時代の初期に渡来している。
牡丹一華(ボタンイチゲ)、花一華(ハナイチゲ)などの別名がある。
花は色鮮やかで、赤、桃色、紫色、青、藤色、白など数多くの色がある。
また、一重咲き、半八重咲き、八重咲きなどもある。
なお、花びらに見える部分は、萼が大きくなって変化したものである。
草丈は20センチくらいである。
根際から生える葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で、小葉は羽状に裂ける。
開花時期は2月から5月である。
アネモネの名は、ギリシャ語で風を意味するanemos(アネモス)から来ている。
英名もウィンドフラワー(wind flower)という。
ギリシャ神話では、女神アフロディーテの涙から生まれた花といわれ、ローマ神話では風の神ユピテルに愛された少女の生まれ変わりだとされる。
俳句の季語は春である。
写真は4月に野田市の清水公園で撮った。
学名:Anemone coronaria


★華やかに春の歓び歌い上げ
 咲くアネモネの花びら揺れて
☆アネモネの花びら揺らす春風は
 空をも染める色鮮やかに

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by ryudesuyo5 | 2010-04-25 08:20 | 春の花

雛罌粟(ヒナゲシ)

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雛罌粟(ヒナゲシ)はケシ科ケシ属の一年草である。
原産地は南ヨーロッパである。
日本へは桃山時代に中国を経由して渡来した。
草丈は50センチから100センチくらいである。
根際から生える葉は、羽状に深く裂けている。
茎には葉はつかない。
開花時期は4月から5月である。
花径は5センチから6センチくらいである。
花の色は紅色、ピンク、白、絞りなどである。
原種は4弁花だが、園芸品種には八重のものが多い。
花びらには紙を揉んだような皺がある。
アイスランドポピーとよく似ているが、雛罌粟(ヒナゲシ)のほうが小さ目である。
別名を虞美人草(グビジンソウ)という。
これは中国で絶世の美女とされた虞美人に例えたものである。
なお、「罌粟」は「芥子」とも書く。
俳句の季語は夏である。
写真は5月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Papaver rhoeas


★戯れて恥ずかしそうに逃げる風
 きっとまた来て揺らせておくれ

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by ryudesuyo5 | 2010-04-24 08:45 | 春の花

花水木(ハナミズキ)

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花水木(ハナミズキ)はミズキ科ヤマボウシ属の落葉高木である。
原産地は北アメリカである。
日本へは、東京市長の尾崎行雄がワシントン市へ贈った桜の苗木の返礼として1915年に寄贈されたのが始まりである。
庭木や街路樹として植えられている。
和名の由来は、水木の仲間で花が目立つことからきている。
別名をアメリカ山法師(アメリカヤマボウシ)という。
これは、アメリカから渡来し日本の山法師(ヤマボウシ)に似ていることからつけられた名である。
樹高は5から12メートルくらいである。
樹皮は灰黒色である。
葉は楕円形で、枝先に集まって向かい合って生える(対生)。
葉の形はやや不規則で葉脈が目立ち、縁は波打つ。
開花時期は4月から5月である。
桜が終わったころから咲き始め、5月の半ばまで咲いている。
4枚の白い花弁のように見えるのは総苞(花序全体を包む葉の変形したもの)である。
花弁はその真ん中に集まってつく。
緑色の4弁花で目立たない。
雄しべは4本である。
花弁は早くに落ちる。
花の後にできる実は核果(水分が多く柔らかい果皮をもつ果実)で、秋に赤く熟する。
また、紅葉も美しい。
俳句の季語は夏である。
写真は4月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Benthamidia florida


★十字花を天にかざせり花水木
 君が祈りは何処へ向けて
☆花水木咲く道行けば微笑まん
 君の祈りを花は教えて

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by ryudesuyo5 | 2010-04-23 06:32 | 春の花

次郎坊延胡索(ジロボウエンゴサク)

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次郎坊延胡索(ジロボウエンゴサク)はケシ科キケマン属の多年草である。
本州の関東地方から九州にかけて分布し、林の縁の木の下、野原などに生える。
「延胡索」は薬草名に由来し、「次郎坊」は太郎坊(スミレ)に対する方言名に由来する。
草丈は10センチから20センチくらいである。
地下の球根から数本の花茎を出す。
茎は弱くて斜めに伸びるか地面に這う。
根際から生える葉は2、3回3出複葉である。
3出複葉というのは三つ葉のことである。
手のひら状の葉が向かい合わせにつき、先にもつく。
開花時期は3月から5月である。
花の色は紅紫色ないし青紫色である。
花の後ろには「距」と呼ばれる出っ張りがある。
蜜をためる部分である。
花の後にできる実は線形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
写真は3月に埼玉県立花と緑の振興センターで撮った。
学名:Corydalis decumbens


★懐かしい響き伝えて延胡索
 目線の先に不思議な姿

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by ryudesuyo5 | 2010-04-22 06:05 | 春の花

黄華鬘(キケマン)

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黄華鬘(キケマン)はケシ科キケマン属の越年草である。
日本固有種である。
本州の関東地方から九州にかけて分布し、海岸や道端などに生える。
この花の仲間には、深山黄華鬘(ミヤマキケマン)、蔓黄華鬘(ツルキケマン)などがある。
また、紫華鬘(ムラサキケマン)も同じキケマン属である。
草丈は40センチから80センチくらいである。
根元から枝を分けて大きな葉を出す。
葉は白っぽい緑色をしている。
3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で、羽状に2、3回裂ける。
開花時期は4月から5月である。
茎の上部に細長い黄色の花を穂状にたくさんつける。
花の長さは15ミリから20ミリくらいの筒形である。
先は唇状に裂けて、紫色を帯びる。
「華鬘」というのは仏殿に垂れ下がった飾りのことである。
花の形をこの「華鬘」に譬えたのが名の由来である。
有毒種で、茎などの汁がついた手で食事をするだけで危険だという。
写真は4月に小石川植物園で撮った。
学名:Corydalis heterocarpa var. japonica


★湿っぽい雰囲気が好き黄華鬘は
 ナイーブなのに毒婦と呼ばれ

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by ryudesuyo5 | 2010-04-21 05:31 | 春の花