いろは楓(イロハカエデ)はカエデ科カエデ属の落葉高木である。 本州の福島県から九州にかけて分布し、平地~低山の斜面や渓谷などに生える。 日本海側では福井県以西に分布する。 また、庭木ともされる。 海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。 樹高は10~15メートルくらいである。 葉は向かい合って生え(対生)、手のひら状に5つから7つに深く裂ける。 裂片には不規則なぎざぎざ(鋸歯)があり、先が長く伸びる。 この裂片を「いろはにほ」と数えたというのが名の由来である。 開花時期は4~5月である。 若葉の展開と合わせて、柄のある小さな花を下向きにつける。 花は雄花と両性花が交じるが、両性花の数は少ない。 萼片は暗い紫色を帯びており、5枚ある。 花弁は黄緑色で萼片よりも短く、やはり5枚ある。 雄しべは8本ある。 花の後につく実は翼果(翼のある実)である。 秋の紅葉が美しい。 別名をいろは紅葉(イロハモミジ)、高雄楓(タカオカエデ)ともいう。 高雄楓(タカオカエデ)は京都の高雄に多いことからきている。 俳句では「紅葉」が秋の季語である。 属名の Acer は「裂ける」という意味のラテン語に由来する。 種小名の palmatum は「手のひら状の」という意味である。 紅葉の写真は12月に板橋区立赤塚植物園で撮った。 花の写真は4月に小石川植物園で撮った。 学名:Acer palmatum ★赤々といろは楓の燃える山 華やかなれどどこか寂しく 植物図鑑 花図鑑
by ryudesuyo5
| 2011-11-24 15:30
| 紅葉
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