秋咲き梛蘭(アキザキナギラン)はラン科シュンラン属の多年草である。 本州の和歌山県、九州の長崎県、宮崎県、鹿児島県に分布し、山地の林の中に生える。 海外では、台湾、マレーシア、インドなどにも分布する。 環境省のレッドリスト(2007)では、「IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。 草丈は30~55センチくらいである。 茎は直立する。 葉は長い披針形(笹の葉のような形)で、数枚が互い違いに生える(互生)。 葉は革質で薄い。 開花時期は10~11月である。 偽球茎(ラン科の植物で地上茎の一部が肥大したもの)の下部から総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、3~20輪の花をつける。 萼片と花弁のうち2枚は黄緑色である。 残る1枚の唇弁は白く、紅紫色の斑点が入る。 名の由来は、秋に咲き葉がマメ科の樹木の梛(ナギ)に似ているというところからきている。 別名を乙女梛蘭(オトメナギラン)ともいう。 沖縄に生えるものはやや大型なので大梛蘭(オオナギラン)として分離された。 属名の Cymbidium はギリシャ語の「cymbe(舟)+eidso(形)」からきている。唇弁の形から名づけられた。 種小名の javanicum は「ジャワ島の」という意味である。 変種名の aspidistrifolium は「盾(aspidistra)のような葉の」という意味である。 写真は10月につくば植物園で撮った。 学名:Cymbidium javanicum var. aspidistrifolium ★この模様見てほしいのよどうかしら 乙女梛蘭着飾るように 植物図鑑 花図鑑
by ryudesuyo5
| 2011-11-10 05:22
| 秋の花
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