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金柑(キンカン)

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金柑(キンカン)はミカン科キンカン属の常緑低木である。
原産地は中国南部である。
漢字では「金橘」とも書くが、これは中国名に由来する。
中国の商船が遠州灘で遭難して清水港に寄港した際に、船員が地元の人に砂糖漬けの果実をプレゼントし、その種から日本に広まったと言われている。
樹高は1~3メートルくらいである。
葉は長めの楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の質は革質で、縁には浅いぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉は上側に反っていることが多い。
金柑(キンカン)は春、夏、秋の3回開花し結実する性質がある。
7月と9~10月に開花するものが多い。
花は香りのよい白色5弁花である。
実は直径2~3センチくらいの球形で、黄橙色に熟する。
古来から風邪にきき喉の痛みをやわらげるとされ、金柑のど飴として知られている。
生で食べたり、ジャムや砂糖煮にして食べたりする。
果皮は果肉より多くのビタミンCを含んでおり、美肌や健康に有効である。
別名を姫橘(ヒメタチバナ)ともいう。
俳句の季語は秋である。
属名の Fortunella はイギリスの植物学者「フォーチュン(R. Fortune)」の名からきている。
種小名の japonica は「日本の」という意味である。
写真は9月に木場公園で撮った。
実の写真は12月にJAあゆみ野安行園芸センターで撮った。
学名:Fortunella japonica


★ゆらゆらと冬の陽射しに揺れながら
 金柑の実はきらり輝き
金柑(キンカン)_d0126545_90572.jpg

植物図鑑
花図鑑








by ryudesuyo5 | 2011-10-03 09:11 | 秋の花
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