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見せばや(ミセバヤ)

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見せばや(ミセバヤ)はベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属の多年草である。
原産地は日本と中国である。
古くから鉢花や庭園に用いられ、19世紀にシーボルトによってヨーロッパに紹介された。
日本では、香川県の小豆島に自生する。
環境省のレッドデータリスト(2007)では、「ⅠA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
草丈は30センチくらいで下垂する。
全体に多肉質である。
葉は円形で、3枚ずつ輪になって生える(輪生)。
自然開花期は10~11月である。
茎先にたくさんの淡い紅色の花が球状につく。
花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。
名は「誰に見せようか」という意味をもち、花の優美さを表す。
玉の緒(タマノオ)の別名がある。
俳句の季語は秋である。
属名の Hylotelephium はギリシャ語の「hyle(森)+telephion( ベンケイソウ)」からきている。この属の植物が森にも生えることから名づけられた。
種小名の sieboldii は日本植物の研究者「シーボルトの」という意味である。
写真は9月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園の山野草展で撮った。
学名:Hylotelephium sieboldii


★可憐さを誰に見せよう見せばやの
 青き蕾はその日を待ちて
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by ryudesuyo5 | 2011-09-17 10:57 | 秋の花
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