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高灯台(タカトウダイ)

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高灯台(タカトウダイ)はトウダイグサ科トウダイグサ属の多年草である。
本州から九州にかけて分布し、山地の草原に生える。
海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。
草丈は30~80センチくらいである。
茎葉に白い汁を含み、毒性がある。
葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
茎先には5枚の葉が輪生する。
開花時期は6~8月である。
茎先と葉の脇に杯状花序(花が杯状の総苞に包まれるて茎先につく)を出し、緑黄色の花をつける。
花には花被がなく、萼状の総苞(花序全体を包む葉の変形したもの)に包まれる。
雌花1個と雄花数個からなり、それぞれ雌しべ、雄しべを1本ずつもつ。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
名の由来は、春に咲く灯台草(トウダイグサ)より大きいことからきている。
なお、この場合の「灯台」とは、昔の室内照明器具である「灯明台」のことである。
根は生薬の大戟(たいげき)になり、下剤、利尿剤として用いられる。
属名の Euphorbia はローマ時代の医師「エウフォルブスさん(Euphorbus)」の名にちなむ。この属の植物の乳液を初めて薬にしたことから名づけられた。
種小名の pekinensis は「北京の」という意味である。
写真は8月に伊吹山で撮った。
学名:Euphorbia pekinensis


★目立たない花は緑の高灯台
 地味が自慢と背伸びして咲く
高灯台(タカトウダイ)_d0126545_10233132.jpg

植物図鑑
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by ryudesuyo5 | 2011-08-22 10:25 | 夏の花
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