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狐の牡丹(キツネノボタン)

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狐の牡丹(キツネノボタン)はキンポウゲ科キンポウゲ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、道端や野原などに生える。
海外では、朝鮮半島にも分布する。
草丈は30~50センチくらいである。
茎は中空である。
葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)である。
根際から生えるはには長い柄がある。
小葉は2つか3つに裂け、不規則なぎざぎざ(鋸歯)がある。
茎につく葉は互い違いに生える(互生)。
開花時期は4~7月くらいである。
茎先のあたりに出た柄に、花径1センチくらいの小さな黄色い花をつける。
花弁は5枚で、後ろに萼がある。
花の咲いた後に、淡い緑色をした金平糖のようなそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)の集合果を結ぶ。
和名の由来は、狐が住みそうな野に生え、葉が牡丹に似ていることからきている。
全草に毒があり、食べると腹痛、吐き気、下痢などの症状が現れるので注意が必要である。
属名の Ranunculus はラテン語の「rana(蛙)」からきている。この属の水生の種が蛙の棲むような所に生えることから名づけられた。
種小名の silerifolius は「(セリ科の)ムカゴニンジン属(Sium=Siler)に似た葉の」という意味である。
写真は5月に板橋区立赤塚万葉薬用園で撮った。
学名:Ranunculus silerifolius


★道端に金平糖がきらきらと
 毒に用心狐の牡丹
狐の牡丹(キツネノボタン)_d0126545_7105130.jpg

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by ryudesuyo5 | 2011-05-31 07:11 | 夏の花
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