大手毬(オオデマリ)はスイカズラ科ガマズミ属の落葉低木である。 手毬花(テマリバナ)の別名もある。 藪手毬(ヤブデマリ)の花がすべて装飾花になった園芸品種と言われている。 英名はジャパニーズ・スノーボール(Japanese snowball)である。 樹高は1メートルから3メートルくらいである。 葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。 葉には皺があり、先が尖っていて、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。 長さは5センチから16センチくらいで、裏面に毛が疎らに生える。 開花時期は4月から5月くらいである。 花径3、4センチの淡い緑色をした花がたくさん集まり、手毬のような丸い形の花序をつくる。 花の色はしだいに白に変化していく。 似たような名前の小手毬(コデマリ)という花もあるが、大手毬(オオデマリ)は小手毬(コデマリ)を大きくしたというよりは紫陽花(アジサイ)に似ている。 1つ1つの花は装飾花(中性花)なので繁殖機能がなく、実を結ばない。 俳句の季語は夏である。 属名の Viburnum はこの属1種のラテン古名だが意味はわかっていない。 種小名の plicatum は「副花冠のある」という意味である。 写真は4月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。 学名:Viburnum plicatum ★花寄せて弾む思いか大手毬 たわわな枝に風吹きぬけて 今日の花ドットコム 花図鑑
by ryudesuyo5
| 2011-05-04 09:38
| 春の花
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