人気ブログランキング | 話題のタグを見る
<< 虫取撫子(ムシトリナデシコ) 朝鮮嫁菜(チョウセンヨメナ) >>

現の証拠(ゲンノショウコ)

現の証拠(ゲンノショウコ)_d0126545_4485470.jpg

現の証拠(ゲンノショウコ)はフウロソウ科フウロソウ属 の多年草である。
北方領土を含む北海道から沖縄にかけて分布し、草地や道端に生える。
花の色は西日本では紅紫色が多く、東日本では白や淡い紅色のものが多いという。
海外では、朝鮮半島や台湾にも分布する。
草丈は30センチから50センチくらいである。
茎は地を這い、下向きの毛が生える。
葉は手のひら状に3つから5つに裂け、互い違いに生える(互生)。
葉の柄は長く、つけ根の部分に1対の托葉(葉のつけ根にある付属体)がある。
開花時期は7月から10月である。
葉の脇から出た花柄の先に小さな5弁花をつける。
雄しべは10本ある。
雌しべの花柱の先は5つに裂ける。
萼片は5枚である。
花の後には5つの球形の種子ができる。
全草にタンニンを含み、干したものを煎じて下痢止め、健胃薬とする。
名の由来は、飲むとすぐ効くので「現の証拠」である。
別名を御輿草(ミコシグサ)という。
これは実の裂けた姿を御輿の屋根に譬えたものである。
俳句の季語は夏である。
写真は7月に上高地で撮った。
ここには西日本タイプと東日本タイプの両方があった。
学名:Geranium thunbergii(=Geranium nepalense subsp. thunbergii)


★顔を出す紅紫の花姿
 頬を緩めてじっと眺めて

現の証拠(ゲンノショウコ)_d0126545_4491371.jpg

現の証拠(ゲンノショウコ)_d0126545_4492996.jpg

今日の花ドットコム
花図鑑
by ryudesuyo5 | 2010-07-31 04:50 | 夏の花
<< 虫取撫子(ムシトリナデシコ) 朝鮮嫁菜(チョウセンヨメナ) >>